子猫はクラーク・グリズウォルドと名付けられました。クラークはその人懐っこい個性と明るさからすぐに病院中のスタッフの心を掴んでしまい、病院の中のあちこちに友だちを作っていました。
1か月間病院のケージの中で入院生活を送ったクラークでしたが、彼のケージの前にひっきりなしにスタッフが見舞いに訪れていたのです。
クラークのケージの前に行くと、彼は格子に顔を擦りつけとても大きな声で鳴きました。

治療を終えたクラークの顎は少しだけ歪んでいましたが、それが彼の魅力にさえ見えました。
クラークが健康を取り戻したとき、私は彼の新しい家族を探す手助けができると思いました。養育ボランティアのジェシカが彼のお世話を引き受けてくれることになり、クラークはジェシカの家で暮らし始めました。

ジェシカの家に到着したクラークはすぐに家族の中に溶け込んでいきました。
ジェシカの家には彼女の猫や犬、子どもも暮らしています。
クラークはほかの猫とも仲良くなり、飼い犬を怖がることもありませんでした。
彼は賑やかで家族に囲まれた暮らしをとても喜んでいます。

人間や子供が大好きなクラークはジェシカの家族の膝の上が気に入ったようです。
彼は家族の中に空いている膝を見つけては温めて回るそうです。

クラークがジェシカの家で暮らし始めて半月が経とうとしています。
次のステージへの準備も着々と進んでいます。
幸いFIV/FELV(猫免疫不全ウィルス感染症/猫白血病)には陰性で、はじめてのワクチン接種とマイクロチップの装着を終えました。

通りから救助され、たくさんの人とふれあってきたクラークはきっと誰かの人生をより輝かせるに違いありません。

クラークはたっぷりの愛情をもって迎えてくれる家族との出会いを待っています。
彼が誰かの膝を温める日はそう遠くないでしょう。