子猫は1匹で現れましたが、母猫や兄弟が居ないか私たちは外に目を光らせていました。
次の日、子猫は再び食べものを探して庭に姿を見せました。私たちはホッとしながら子猫の食べものを置きました。
子猫は数口ごとに家の中の私たちの方を気にしながらガツガツと食べました。
私たちへの警戒心はなかなか解けない子猫でしたが、数日通ってきた子猫は少しずつ心を許し始めました。

子猫は私たちが外に出ると走ってきて食べものをねだるようになりました。
子猫がどこからやって来るのか注意していると、家のすぐ外にある茂みの中に1匹でいることが分かりました。

子猫は私たちに急速に慣れて行きましたが、近所の人が傍まで来ると棲家の茂みの中へ走って消えて行きました。
最初はとてもシャイだった子猫を次第に撫でることができるようになり、中庭に面した戸を開けていると子猫は家の中へ入ろうとするようになりました。

子猫は私たちに信頼を置き、家に入りたいと思っています。私たちは近所に子猫を知る人がいないか確認しましたが、やはり飼い主は見つかりませんでした。
子猫を家に入れるにはひとつクリアしなければならない問題がありました。
私たちは1歳半の柴犬ハルキと暮らしてきました。子猫は家の中に入ろうとしましたが、ハルキの気配で止めてしまっていました。
子猫はハルキを怖がっているようですが、私たちはきっとうまくいくと思っていました。
私たちはキャリーケースとオモチャで子猫を捕まえ、家の中に子猫のためのベビーサークルを用意しました。

子猫の名前はスムッチと決め、彼は動物病院で診察を受けました。生後約2か月、幸い健康上の問題は見つかりませんでした。
家の中で暮らし始めたスムッチはすぐに落ち着き、彼が家の中で最初に気に入ったものはフワフワの毛布とカーペットでした。
スムッチが家の暮らしになれる間、ハルキは仲のいい柴犬の友だちといつもより多くの時間を過ごしました。

私たちは遊びの中でスムッチとハルキを紹介しました。
ベビーサークルはスムッチのために用意したつもりでしたが、実際のところスムッチはどうすればベビーサークルを脱出できるかをすぐに考えはじめました。

数週間後、スムッチとハルキは親友になっていました。
スムッチは自分の何倍もあり年上のハルキのボスを気取り、家の中で一番上位になりました。
スムッチは家の中のハルキが自分を食べるかもしれないと疑ったことなどすっかり忘れてしまったようです。

ハルキと遊んだり、猫のオモチャを追いかけたり、キャットツリーや窓際でバードウォッチングをして、夜は私たちのベッドで眠るのが大好き。
スムッチは毎日がとても楽しそうです。

私たちのパティオに現れ茂みの中で眠っていた子猫は、自分の家を見つけて私たちと一緒に夕食を食べています。

私たちの家を気に入ってくれてよかったよ。