小さなタキシードの子猫は母猫が居ない状態で保護され、とても痩せていて人間を怖がっていました。私は子猫にカルバンと名前を付け、1週間ほどかけて子猫に触れることができるようになりました。
カルバンの機嫌を取るためにお気に入りのおやつをあげ、彼女が食事をするときは付きっきりで励ましました。私はカルバンに少しでも安心してもらうために可能な限りの時間を使いました。

カルバンはゆっくりと私に心を開き、私たちの距離は縮まっていきました。カルバンが私に信頼を置き始めると、彼女は小さな影のように私の後を付いてまわるようになりました。

2回目の検診で動物病院を訪れたとき、獣医師はカルバンの社交性や協調性が劇的に改善されていることを認めました。
私はカルバンに加えてほかの子猫を2匹一緒に連れて帰りお世話を始めました。カルバンはとても楽しそうに友達になった子猫たちと寄り添いあって過ごしました。
私はカルバンの成長に友だちの存在が欠かせないことにすぐに気付きました。

その後、順調に成長したカルバンは避妊治療を受け、新しい家族を探す時期を迎えました。
他の養育ボランティアが動物病院へ連れて行くことになり、私はカルバンを送り出したのですが・・・。
そのとき、胸が引き裂かれそうな感覚を覚えました。それまで養育してきた子猫達に感じたことのない喪失感でした。
私はカルバンに愛情を注いできましたが、養育ボランティアという役割を越えて彼女を育てることに一生懸命になっていたのです。

翌朝目を覚ました私はすぐにカルバンを正式に家族に迎えたいと申し出ました。
私の家に帰ってきたカルバンは、まるで1日たりとも私の家を離れたようには見えませんでした。
彼女はすぐに元の日常を取り戻し、私といることが当たり前のように寄り添ってくれました。

カルバンと暮らし始めた私のもとには、次々に育てる子猫たちがやってきました。
カルバンは子猫達に興味を持ち、私が連れて帰るたびに走ってきて子猫達に寄り添うようになりました。
囲いの中の小さな子猫たちを見つけるとカルバンは子猫が淋しくないように傍で寄り添い続けるようになりました。
私はすぐにカルバンがやってくる子猫たちのために寄り添っていることに気付きました。

カルバンが寄り添うことで子猫たちは自分達が安全な場所にいると安心することができます。そしてカルバンは子猫達に愛情を注ぐことにとても熱心でした。
どんなにシャイな子猫もカルバンが寄り添うとすぐに落ち着き、自信を持つことができました。

カルバンが子猫達にすることで一番好きなことは彼らに添い寝をすることです。
さらに子猫たちの身体をきれいに整え、子猫たちの間に起こる小さないざこざを鎮めることが得意です。
カルバンは私が今まで知っている中で最も優れたベビーシッターなので私はあまり心配する必要がありません。
この1年余りの間に25匹の子猫のお世話をしてきました。そのほとんどが孤児として見つかり、彼らはカルバンから愛情を注がれて成長しました。
私は今社会化のために3匹の成猫のお世話をしていますが、カルバンは彼らが殻を破るよう導いてくれました。

カルバンは後に続く自分と同じ境遇の子猫達に何ができるかを知っています。
私は小さな子猫だったカルバンが成長するのを見守ることができて幸せです。

ハンモックからバードウォッチングをすること、おやつ、レーザーポインターを追いかけること、コインをカーペットの下に隠すこと、すべてのオモチャをお風呂に入れること、そして子猫といること。
そういうことが大好きなあなたを私は愛しているよ。