昨年2月、アマバ州では激しい雨と雷が何日も続きました。
嵐を逃れて1匹の子猫がブラジル法曹協会のビルにやってきて、私たちは子猫に食べものを与えていました。1週間後に嵐が去ったとき、子猫はビルに住むことを決め立ち去ろうとはしませんでした。
残念なことにロビーの受付で訪れる人達と挨拶を交わしていた子猫についてのクレームが届き始め、私たちは1週間子猫にケージの中で過ごしてもらいました。
国の重要な施設の中に、子猫のための部屋を用意することができなかったのです。

しかし、協会の取締役会はクレームを避けるための解決策として、正式に子猫を雇用することを決めました。
子猫にDr.レオンと名前を付け、IDカードをつけました。
彼の任務はロビーで訪れる人達を歓迎すること。レオンにはその対価として彼用のシェルターと、食事、おやつ、オモチャ、そして必要な医療を与えることにしたのです。

彼が正式に雇用されたというニュースは国内外の多くのメディアに取り上げられました。そのおかげでレオンは多くの人に認知されて行きました。
届いていたクレームの殆どはロビーを行き交う人々の足元で歩き回るレオンにケガをさせてしまいそうだと彼を心配する内容でしたから、協会の従業員として認知されたレオンにその後はクレームが届くことはありませんでした。

レオンは殆どの時間をビルの中や周囲を歩き回り、ビルを訪れる人を歓迎しました。
ビルで働く人々は仕事の疲れをレオンとの時間で癒されています。
そして、多くの人のリスエストに応えて今年の2月には彼のインスタグラムのページをスタートさせました。

3か月ほど前、レオンは避妊治療を受けました。
そのとき、私たちは思いもよらない事実を知ることになりました。
獣医師はレオンが生後間もない頃何らかの理由で苦しんだ結果、声帯に問題を抱えてしまったと言ったのです。

言われてみれば、レオンはほとんど鳴くことがありませんでした。
私たちはレオンの辛い経験に胸が痛みました。

協会はレオンを弁護士への昇格を決め、彼は現在あるプロジェクトに取り組んでいます。
私たちは虐待を受けたり、放棄された動物達のための活動を始め、レオンはその象徴となっています。
勿論、私たちのところに全ての動物を受け入れることは不可能です。私たちは民間で活動するNGOへの資金提供も始めました。
レオンの経験は私たちに助けが必要な動物達に何ができるのかを考える動機付けになりました。

嵐を逃れてこのビルに辿り着いた子猫は最も彼にふさわしい家を見つけました。
普段の彼は相変わらずビルの中を歩いては人々を笑顔にしています。
レオンは私たちの仲間であり、このビルを訪れる人達すべてに愛されています。