すべての始まりは8月8日の国際猫の日でした。私は動物愛護協会のFacebookでブルースの投稿を見つけました。
『ブルースは一番甘くて愛情深い男の子です。彼はあなたの毎日を明るくしてくれるでしょう!』
ブルースの写真はとても悲しそうな目をしていて、泣きそうになるほど私の心に響きました。

哀しいことに私が暮らすアパートはペットを飼うことが許されていませんでした。
だけど私と同じように心を動かされた人がたくさんいてきっとすぐに引き取り手が現れる・・・そう思いました。
ところが日が過ぎてもブルースが引き取られることはありませんでした。
どうしても気持ちを抑えられなくて、私は彼に会いに行くことにしました。勿論、「ただ会いに行くだけ。」そう自分に言い聞かせて。

シェルターで彼のケージまで歩いて行くと、ブルースが写真と同じ哀しそうな目をして私を見上げました。
できることなら今すぐ彼を連れて帰りたい・・・
私はその日、とても悲しい気持ちで自宅へ戻りました。
その後、私は1日も早くブルースに出会いが訪れることを願い続けました。そして、毎日シェルターのウェブサイトをチェックするのを止められませんでした。

しばらくして、ブルースが上気道感染症で倒れたことを知り、私はいてもたってもいられなくなって何度もシェルターへ会いに行きました。
ブルースは保護されたとき、体に残った戦闘痕だけではなく、歯や目に問題を抱えFIV(猫免疫不全ウィルス感染症)に陽性反応を示していました。
彼の免疫力の低下が感染症の悪化を招いているようでした。ブルースはほかの猫と一緒に個室に移されて、ただ眠っているだけでした。

その後も私は感染症と闘うのに苦労しているブルースを訪れました。
3度目の訪問では少し元気を取り戻したブルースが目にひどい炎症を起こしていました。
さらに、数週間が経ってもブルースが待ち望んでいる出会いは一向に訪れませんでした。
すると、シェルターの投稿に『ぼくを忘れないで』というメッセージが添えられるようになりました。
私はそのメッセージが何を意味するのかすぐに理解しました。

私はアパートのオーナーにブルースの写真を添えたメッセージを送り、ペット禁止の例外を認めるように説得を始めました。
『彼の目にあなたはNOと言うのですか?』

ブルースのまなざしはオーナーの心にも響き、私はオーナーの許可を得ることができました。

私の自宅に着いたブルースは1分と経たないうちに自分の家だと理解して、手足を伸ばし床にゴロンと横たわって喉をゴロゴロと鳴らしました。
その日の夜、彼は一晩中喉を鳴らしていました。
そしてその日以来、彼は家中私の後を付いてまわるようになりました。

私がシャワーを浴びていたとき、ブルースがバスルームに入ってきて降りかかるシャワーに驚いて助けを求めて鳴いたこともありました。ブルースが新しい暮らしの全てに慣れるまで数日必要でした
でも、ブルースが生きるために戦う必要がなくなったことに気付いたとき、彼はすべてを楽しめるようになりました。
動物病院で診察を受けたときには、喉のゴロゴロが大きすぎて獣医師が診察に困ったほどでした。

私が願ったブルースの新しい人生は幸せなことに私と共にありました。