ハウスシッターの女性は母猫の姿を見ることができず、子猫たちのためにブランケットと食べものを小屋の中に入れておいてくれました。
女性は子猫たちが盛んに叫んでいることをとても心配していました。もし野生の子猫ならば、身を潜めているときむやみに叫んだりしないからです。私と養育ボランティアのチェルシーはマクドナルドの駐車場に車を停め、ミルクをボトルに詰めて現場へ急ぎました。

到着してしばらくの間、子猫たちを見つけることができませんでした。私たちは小屋の周りにもウェットフードを置き、子猫を呼ぶ母猫の鳴き声を真似ながら辺りを歩いて探しました。
約1時間後、小屋に戻ると数匹の子猫が小屋の外に出ていました。4匹は簡単に捕まえることができましたが、最後の1匹がどうしても見つかりません。
すると突然、痩せた猫が手押し車から飛び出して走り去って行きました。手押し車を動かしてみるとそこに最後の1匹を見つけることができました。

メスが4匹、オスが1匹、どの子猫も痩せていて獣医師の診察が必要でした。
中には感染症にかかりかけて目を腫らした子猫もいました。
私たちは子猫たちのためにも母猫を保護したいと思い、家の所有者の協力を得て小屋の周辺にトラップを仕掛けました。

子猫たちをお風呂に入れ、感染症とお腹の寄生虫の治療をしました。子猫たちはすぐにリラックスし始め、お腹いっぱいにミルクを飲みました。
子猫たちには携帯電話に因んだ名前を付けました。
子猫たちは私たちの腕の中でお昼寝をするのが気に入ったようです。

一方母猫は、10日後にようやくトラップで無事に保護することができました。
母猫はそのまま動物病院へ連れて行かれ、健康状態をチェックしてもらい避妊治療を受けました。
そのとき、母猫が元は飼い猫だったことが分かりました。
施設に着いて母猫をトラップから出したとき、私はすぐに彼女を撫でることができました。
母猫はキャットフードのボウルを嫌がり、私の手から直接食べました。
彼女はお腹や頭を擦られるのが大好きでした。

私たちは母猫にアンバーと名前を付けました。
アンバーが居た部屋にはお世話をしている別の子猫たちが居ました。アンバーは足がもつれるかと思うほど早く子猫たちの方へ駆け寄りました。しかし、彼女の子猫ではないと分かるとアンバーは悲しそうに鳴き続けました。
私はすぐにボランティアの家に子猫たちを迎えに行きました。

小屋から救出されて約2週間、アンバーの前で子猫たちのキャリーケースの扉を開けました。
キャリーケースから出てくる子猫たちの匂いを1匹1匹確かめながら、アンバーは嬉しそうに子猫たちの身体をきれいにし始めました。
アンバーと子猫たちは一緒に夕食を摂り、その夜、彼女は一切鳴かず子猫たちを抱きしめ身体をきれいにし続けていました。

アンバーは子猫達に愛情を注ぎ、子猫たちのお世話の合間には私たちの膝の上で休憩を取っています。
子猫たちはみんな元気ですが、まだお腹の寄生虫の治療が必要です。
アンバーがなぜ外で暮らすことになったのかは分かりませんが、アンバーの飼い主が名乗り出ることはありませんでした。彼女と子猫たちは完全に健康を取り戻し、時期が来たら新しい家族を探すことになります。
アンバーは子猫たちと一緒に安心して過ごせる場所をとても気に入っているようです。