スタテンアイランドの排水管で見つかったという子猫たちは生後約2週間でした。周囲に母猫の姿は見当たらなかったそうです。
シェルターへ迎えに行った私は衰弱の激しい一番小さな子猫は生き延びることができないかも知れないと告げられました。

他の子猫たちの体重は200g前後ありましたが、一番小さな子猫は122gしかありませんでした。
自宅に戻った私は子猫たちを温かく保ちながら24時間体制で水分補給を続けました。
しかし、一番小さな子猫は自力でミルクを飲むことができず、私は緊張しながら初めての経管栄養補給を経験しました。

私は子猫達にそれぞれ名前を付けました。一番小さな子猫はヘンリー。
10日ほど眠れない夜を過ごし、ある朝、子猫たちのベッドに向かった私はお腹を空かせてミルクをせがむ元気なヘンリーに迎えられました。
小さな体からビックリするほど大きな声で鳴いていたのです。

その後の数日でヘンリーは体重を増やすことができ、エネルギーを蓄え始めました。
順調に回復した兄弟たちに比べればまだまだ小さくて足取りもおぼつかないこともありますが、ヘンリーは一生懸命に兄弟に追いつこうと努力していました。

ヘンリーはおしゃべりが大好きで、大きな声で何かを訴えたり私たちの注目を集めようとしました。
特にお腹が空いたときは一番大きな声で鳴きました。
ヘンリーは兄弟に大きさこそかないませんでしたが、彼の個性は間違いなく際立っていました。

体格の小さなヘンリーはときどきふらつくこともありましたが、今は一生懸命に歩いたり走ったりしてトレーニングに励んでいます。
ヘンリーはちょっとやんちゃになってきた兄弟とレスリングをしたり、オモチャで遊ぼうと一生懸命です。

NYCACCのシェルターで5匹を引き取って3週間が経った頃、ヘンリーの体重が1ポンド(453g)を超えることができました。
あの時、『この子は助からないかも知れない』そう言われていた子猫は眠れない夜と初めての経管栄養補給とたくさんの愛情を注いだ結果、見事に回復することができました。
私を成長させてくれたヘンリーは私の誇りです。