お腹いっぱいになるまでミルクを飲んだ子猫たちは、温かいベッドの中でひとつの山のように寄り添いあって眠りました。
私は子猫達にソーダに因んで名前を付けました。白っぽいメスの子にコーラとペプシ、タビーの子にファンタ、唯一のオスにスプライト。
衰弱した子猫たちには24時間体制でミルクを与え、それから何日も眠れない日々を過ごしました。

ファンタとスプライトは比較的順調に回復に向かいましたが、2匹よりさらに小さなコーラとペプシは一進一退を繰り返してなかなか体重を増やすことができませんでした。
お世話を始めて2週間ほど経ったとき、哀しいことにコーラが虹の橋を渡っていきました。今季で最も辛い出来事に私の心は壊れそうでしたが、まだ闘いのさなかにある小さな命のために心を奮い立たせてお世話を続けました。

その翌日、使い始めた抗生物質の効果が表れペプシが少しずつ回復に向かい始めました。
ペプシの好転は哀しみに沈んでいた私を励ましてくれました。
そして、兄妹の中でも比較的元気だったファンタはいつも私を元気づけてくれました。
ファンタはミルクの時間が近付くと、いつもベッドの上に立ち上がり、誰よりも先に哺乳瓶を欲しがりました。

ファンタはとても大きな声で鳴き、4匹の中で一番最初に自分たちのベッドから抜けだした勇敢な子でした。
兄妹がそろって歩けるようになったとき、ファンタは私の膝に這い上がりその場所がとても気に入ったようでした。
ファンタは膝の上でただフミフミをしたかったのです。ファンタの一番のお気に入りは膝の上で過ごすことになりました。

兄妹のお世話を始めて2か月が経ったとき、すっかり健康を取り戻した3匹の子猫たちは新しい家族を探す準備を整えることができました。
ペプシとスプライトはすぐに出合いに恵まれ、新しい家族のもとへ旅立って行きました。

家の中でファンタは私の後を付いてまわり、私の膝が空くと必ず上ってきて抱っこされています。時には私にハグをするように私に腕を回します。
人間が大好きなファンタにはできれば猫の友だちがいる家族を見つけたいと思っています。

私にとってとても厳しく辛かった子猫たちのお世話の中で、私をあげましてくれたのは必死に戦って生き延びようとする子猫達でした。
新しい人生を歩み出そうとしているファンタは、その愛情できっと誰かを幸せにするでしょう。
私の膝の上ですっかり寛いでいるファンタはその日を楽しみにしています。