飼い主の女性には家族が居ましたが、哀しいことに彼らは2匹を引き取ろうとはしませんでした。
そればかりか彼らは健康上に特に問題のない2匹を安楽死させようとまでしたのですが、獣医師がそれを拒否しました。
女性はジッパーとミッシーを地元のアナ・ランデル動物ケア管理センターに連れてきたとき涙を流していました。

これまでとは全く違った環境に戸惑い、怖がっているジッパーとミッシーのために、私たちは大きめのケージを用意して2匹が一緒に過せるようにしました。

ジッパーとミッシーが連れてこられたとき私たちは女性からメモを渡されていました。
・いつも一緒に
・2匹は一度も水に入ったことが無い
・子供は苦手
・一度も外に出たことが無い
・窓の外を見るのが好き
・臆病なミッシーは大きな音を怖がる
・ドライフードは食べない。
・夜、彼らが欲しがればホイップクリームをあげます。ジッパーは指5本分、ミッシーは4本分。

手書きのメモにはジッパーとミッシーが快適に暮らすために知っておくべきこと、特にジッパーとミッシーの食習慣や好みのおやつ、その与え方まで事細かに書かれていました。
女性がどれほどジッパーとミッシーを可愛がってお世話をしていたか、それを思うと私たちは心が痛みました。

私たちはすぐに施設のSNSにジッパーとミッシーのストーリーを投稿してたくさんの人にシェアされることを願いました。
『大きな心と、静かな家、日当りのいい窓辺、そしてお気に入りのおやつ。2匹のためにシェアしてください。』

すると2匹のストーリーは瞬く間にシェアされ、他の保護団体から数十件の引き取りの問い合わせや援助の申し出が寄せられました。

オレゴン州に住む一人の女性がジッパーとミッシーの投稿を見つけ、すぐに彼女の両親へ転送しました。
彼女の両親は昨年最愛のシニア猫を亡くし、ようやく新しい猫を探していたところだったのです。
さらに、高齢のジッパーとミッシーの負担が無いように私たちはできるだけ施設の地元に引き取り手を探そうとしていたのですが、彼女の両親は施設からわずか8kmしか離れていない場所で暮らしていました。

女性の両親はすぐに2匹に会いに来てくれました。抱き上げられたジッパーはすぐに喉をゴロゴロと鳴らし、臆病なミッシーもすぐに彼らの腕の中で温められました。
ジッパーとミッシーは彼らと一緒に新しい家へ旅立って行ったのです。

私たちの施設にはジッパーやミッシーのようなシニア猫がたくさん暮らしています。私たちは2匹の投稿と同時に、出会いを待つシニア猫についても投稿していました。
ジッパーとミッシーが旅立ったとき、ありがたいことに施設で暮らしていたシニア猫の5匹が出会いを果たし、新しい家へ旅立って行きました。
ジッパーとミッシーのストーリーは彼らだけでなく、少なくとも5匹のシニア猫にもハッピーエンドをもたらしてくれました。