夫は私がいかに猫好きかを知っていたので、比較的アレルギーが少ないと言われるメインクーンを探し、ピッツバーグのブリーダーに育てられていたマックスを見つけました。
マックスを迎えたとき、夫は彼にキスをし過ぎて唇がピリピリすると言っただけで他には症状がありませんでした。さらに体の弱い義理の父は夫よりひどい猫アレルギーでしたが、マックスには何の反応も出ませんでした。

マックスは最初の日から夫の胸に丸くなって眠り、夫が家にいるときマックスの傍にいないと自分の傍にいるようにと鳴きました。
『今でも猫好きとは思わないけど、間違いなく私はマックスを愛しているよ。』夫はそう言いました。

マックスはとても遊び心があり、愛情深い猫でした。
でもなぜか私には全く懐かず、傍にも来なければ一緒に遊ぼうともしませんでした。
私には一切興味を持たなかったと言った方がいいかもしれません。私は再びショックを受けました。
それから3年間、マックスと私の距離は縮まることはありませんでした。

2017年、私たちが結婚3周年を目前に控えたある日、仕事から帰宅した私にマックスが大声で話しかけるように鳴きました。
その後の数日、マックスは何かと私に話しかけ彼に注目を求めているように見えました。
さらに、私がマックスを抱き上げると彼はとても嬉しそうでした。
それまでのマックスを思うと突然どうしたんだろうと奇妙にも思えましたが、私はあまり気にしていませんでした。

朝目を覚ますとマックスが私の足に寄り添って眠っていました。
次の夜は私の足の間で丸くなって寝ていました。
マックスはそれまで夫の胸の上や腕に抱かれて眠っていたのに、急にどうしたというのでしょう。
さらに私のお腹の上で寝ていたかと思えば、私がうつぶせで寝ていると背中でバランスをとりながら寝ていたのです。
『ねぇ、マックス何があったの?』
何か理由があるはず…そう思い始めた私たちは思いがけない理由を知ることになりました。

結婚3周年の前日でした。妊娠検査を受けた私は翌年の6月に出産を迎えることが分かりました。

私はマックスの変化に説明がついたと思いました。
私より先に妊娠に気付いていたマックスは、生まれてくる赤ちゃんのために私を守ろうとしていたのです。
私たちはこのうえない幸せを感じました。

マックスはその後も私の傍に寄り添い、私の膝が空くと抱き合って過ごしました。
私の足に体を摺り寄せてきたときや、家の中で私がどこにいるか分からないとマックスは大声で鳴きました。
私が『マックス、私は階下にいるわよ!』と叫ぶと大声で鳴きながら階段を駆け下りてきました。
寝る時間が来ると、私の足元に寝る場所を確保しなければならないので、以前のように夫に寄り添う時間はなくなってしまいました。

赤ちゃんが生まれたらマックスの関心は赤ちゃんに集中するか、それとも夫に戻るのか、いずれにせよ以前のように私に興味を持たなくなるかもしれません。
だから私は、マックスとの今の時間を大事にして思う存分満喫しようと思いました。