父の庭には7匹の猫が暮らしていて、行儀のいい近所の野良猫たちも姿を見せています。

ある日、明らかに授乳中の母猫が食べものを求めて姿を見せるようになりました。
1日2回訪れる母猫は庭に来ると食べものを求めて鳴き、私たちを怖がることもありませんでした。

母猫は走ることができましたが、いつも左の後肢を引きずっていて何か問題を抱えているようでした。
私たちは母猫を動物病院へ連れて行きたいと思いましたが、その前に彼女の子猫を保護しなければなりません。

子猫の居場所を突き止めるには母猫の後を追うしかありません。
しかし、母猫は食事を摂ったあといつも庭で寛いでいたで私たちはいつも彼女が庭を出るところを見逃してしまいました。
私たちは隣人たちに子猫を見かけたら知らせてほしいと頼んでおきましたが、情報を得ることはできませんでした。

しばらくしてようやく母猫の後を追うことができました。

少し歩いたところで母猫は茂みの中に飛び上がっていきました。

母猫は石垣と茂みの隙間で5匹の子猫を育てていました。
用意していたキャリーケースに子猫を入れ、私が子猫たちを運び始めると母猫は心配そうに鳴きながら私の後を付いて来ました。
車の中に用意していた別のケースに母猫を入れ、そのまま動物病院へ向かいました。

幸い診察を受けた子猫たちに健康上の問題は見つかりませんでした。
母猫がきちんとお世話をしていたのでしょう。とてもきれいでした。
子猫たちが診察を受ける間、母猫は私たちが我が子に何をしているのかをずっと観察していました。

母猫はずいぶん前に左大腿骨を骨折していて治療されなかったために骨折した周囲に不整な骨形成がありました。獣医師は今の段階で修正するのは非常に難しく、切断という選択肢もあるが今のところその必要はないと言いました。

母猫はお腹の寄生虫とノミやダニの薬をもらい、子猫達と一緒に数日病院で過ごすことになりました。
その間に私たちは母猫たちのお世話をしてくれる人を探すことにしました。

幸運なことに私の母の友人の親戚に経験豊かな養育ボランティアがいることが分かり、彼女がお世話を引き受けてくれることになりました。

母猫は初めての家を隅々まで調べて回りました。
自分の居る場所が安全だと分かると、母猫は子猫たちの身体をきれいにし始めました。
そして、子猫たちの前に横になってミルクを与え始めました。

子猫たちはとても元気で、お腹を見せて昼寝を始めました

子猫たちが生後2か月を迎えるまで彼らはその家でお世話を受けることになります。
その間に私たちはそれぞれの引き取り手を探します。
願わくば、子猫の1匹と一緒に母猫を引き取ってくれる家族が見つかれば理想的なのですが・・・それが叶わなければ父の庭で暮らすこともできるでしょう。

私が子猫達を見つけたとき、母猫は一切抵抗することはありませんでした。
母猫は私たちが助けようとしていると分かっていると思いました。

私は早速新しい家族を探し始めました。
きっと愛情豊かな家族が見つかるでしょう。