7月18日、約1,400kmを移動して自宅に到着した母猫と子猫たち。生後数日の子猫たちにはまだ臍の緒が付いていました。黒猫が3匹、黒のタビーが1匹、グレイのタビー(縞)が1匹、茶色のタビーが1匹、グレイが3匹。中には傷つきやすく、よりお世話の必要な子もいました。私は痩せた母猫に8匹もの子猫のお世話ができないのではないかととても心配でした。

母猫はキャリーケースから出ると静かな部屋の中で安心したように横になりました。
私が子猫達に触れようとすると、私の手を気にしているようでした。最初は警戒しているのかと思いましたが、違っていたのです。母猫は私の手に頭をこすりつけて撫でてほしいと甘えてきました。母猫は始めから私を信頼してくれ、頭や顎を擦られると喉をゴロゴロと鳴らしました。

私は子猫たちの体重に細心の注意を払わなければなりません。子猫たちはミルクのよく出るポイントを狙って何度も争いが起こっていました。体重の少ない子には栄養価の高いミルクを補わなければなりません。母猫はとても愛情深く、子猫たちのそばを決して離れようとはしません。お腹いっぱいになった子猫たちは大きなあくびをして母猫に群がるように眠りました

私は広告代理店に勤務しながら養育ボランティアをしています。猫たちの名前を考えていたとき、友人のマギーが『マッドメン』に因んだ名前はどうかとアイデアをくれました。
母猫にはジョーンと名前を付けました。
子猫のうちの2匹は体重がなかなか増えなかったため、仲間のボランティアが専門的なお世話を引き受けてくれ数日間、家族と離れて過ごしました。
私たち養育ボランティアは必要なときはお互いが助け合うことも必要なのです。

ジョーンは8匹の我が子に常に無条件の愛情を注ぎました。そして、私が彼女たちの部屋に入るたびに私を歓迎してくれました。
そんなときでさえジョーンは常に子猫たちの様子に目を光らせていました。

私が養育部屋の掃除をするために掃除機をかけると、ジョーンは子猫達を自分の手の届くところに集めました。そして、子猫たちを自分の体で覆って守っていたのです。掃除機が遠ざかると、今度は自分達のベッドに運んでいました。8匹の子猫たちの移動は重労働、ジョーンは懸命に1匹残らず銜えて運びました。

子猫たちの成長は順調でもうすぐ歩き方を覚えはじめるでしょう。小さいながらもそれぞれの個性が見え始めています。子猫たちの中で最も賢いドンは、毛繕いを覚えはじめて立派な猫になるための練習に余念がありません。グレイ同士のトルディーとペギーは大の仲良しでいつも寄り添いあって過ごしています。
子猫たちが歩き方を覚えたら、ジョーンはさらに忙しくなるでしょう。

初めて会ったときから私に信頼を置き、会う人全てを信用してきたジョーン。私は恐らく以前は飼い猫だった可能性が高いと思っています。
ジョーンにとって最後の出産は8匹もの我が子に恵まれ、子猫たちは元気に成長しています。
愛情深いジョーンと子猫たちが全て旅立ちを迎える日まで、私たちはこの大きな家族を全力で支えようと思います。