夜遅く届けられた子猫の看護をしていた私は明け方に子猫のお腹に寄生虫やウジ虫がいることに気付きました。
私は病院へ急行しました。恐らく生後数日しかたっていない子猫の命が助かるのか、獣医師たちが懸命の処置をしている間、私たちは大きな不安の中にいました。
しかし、獣医師は子猫の驚くほどの生きようとする意志に勇気づけられたと言いました。
子猫はお腹に痛みを抱えていながら宙でフミフミをしていたのです。
治療とお腹の洗浄を受けた子猫は嫌がることはありませんでした。
私たちは子猫に保育器を調達して24時間体制のお世話を始めました。

私たちは子猫にキングと名前を付けました。
キングは排便を促進されてそれがうまくいきました。ミルクをたくさん飲み順調に体重を増やして、まだ目も開かないうちから少しずつ足を引きずるような動きさえ見せ始めました。
その後も順調に体重を増やし、とても大きな声でおしゃべりしました。

生後3週を過ぎた頃、白猫のキングは遺伝子の影響から聴力を失ってしまいました。
ちょうどその頃、聴覚障害を抱える2匹の猫と暮らしているクリスティーナが、私たちのSNSでキングを知り彼に会いに来てくれました。
キングのストーリーを全て聞いたクリスティーナはキングにとって彼女の猫と暮らすのが最善だと言って家族に迎えることを決めたのです。

7月6日、クリスティーナは自宅のカウンターでキングのキャリーケースを開けました。
すると彼女の猫スノーがすぐに走ってきてキングを歓迎したそうです。

『素晴らしかったです。キングが探検を始めるとスノーはキングから離れようとしませんでした。わずか数時間のうちにスノーはキングの鼻にキスをしました。私たち家族はとても驚いたし、とても幸せでした。』

クリスティーナのもう1匹の猫、ボンバはキングを受け入れるのに2日間の時間が必要でした、
でも、キングを理解するとすぐにスノーと同じように小さなキングを見守り、守るような行動を見せ始めました。
それからというもの、スノーとボンバはキングを彼らの視野の外にはおかず、彼らの守備範囲に置いて見守り続けました。その姿はクリスティーナにとってとても美しく映ったそうです。

でも、クリスティーナが一番驚いたのは彼女の夫の反応だったそうです。

『私の不愛想な夫はもう1匹猫を飼うことに消極的でした。しかし、キングの写真を見た夫はこの子を2度と傷つけてはいけない、そう言ったの。キングはきっといつか私たち家族に加わる運命だったのね。』

生後間もなく悲惨な経験をしたキングはそれでも生きる意志を失わず、常に生きようと戦ってきました。
私たちはキングが彼の特別なニーズを満たす最高の人生を送ることができる素晴らしい家族に迎えられたことを感謝しています。私たちにとってキングとクリスティーナの家族との出会いは特別なものになりました。