全身がひどく汚れた若い野良猫が2匹いました。
住人が言っていたように感染症のためにほとんど目を開けることができません。
キャットフードを無心に食べていました。
キャリーケースに入れるとすぐに動物病院へ向かいましたが、夜も遅かったので薬をもらって帰宅しました。
ケージを組み立て、温かいベッドとトイレ、たっぷりの食べものと水を置きました。

翌朝、野良猫たちは寄生虫と細菌感染のためにひどい下痢に苦しんでいました。
猫の身体の汚れを拭き取り、ケージの中をきれいにしました。
オスの猫は撫でることができますが、メスの猫は常にオスの後ろに隠れていました。

幸い、経験豊かな養育ボランティアのクリスティンが彼らのお世話を引き受けてくれました。
2匹に薬を飲ませクリスティンの家へ向かいました。

クリスティンの自宅につくと、すぐに1匹ずつお風呂に入れました。

クリスティンは泣き叫ぶオス猫に優しく声をかけながらお湯で汚れを落としていきます。
猫はひどい臭いで、シンクのお湯がみるみる濁っていきます。
ノミ、ダニ、ゴミ、垢、血液の汚れ・・・シンクの底に流れていきました。
クリスティンはマッサージをしながら頑固な汚れを落としていきました。

1匹目を洗い終わると、タオルでくるみリビングにいるクリスティンのママに渡しました。
再びシンクにお湯を溜め、とても怖がっている2匹目を洗います。
ところがお湯に脚が浸かると必死に抵抗して、体を浸けることができません。
私もカメラを置いてクリスティンを手伝いました。

汚れの落ちた2匹はきれいに目が開きました。

それから2か月後。
私は2匹に会いにクリスティンの自宅を訪れていました。

クリスティンはシロで鉢割れのオスにブライト、背中がグレイのメスにメリーと名前を付けていました。
ブライトはとてもフレンドリーで私が向けるカメラにさかんに頭突きをしてきました。
注目を集めて撫でられるのが大好きだとクリスティンが笑いました。

メリーはブライトよりも野性的ですが、私はもう少し時間をとりたいと思います。そして、メリーのために十分な時間が取れる飼い主を探そうと思っています。

アパートの住人が彼らを見つけたとき、彼らの身体はとんでもない状態でした。

疥癬、白癬、皮膚の膿瘍、ダニの寄生した耳、直腸出血、条虫(サナダムシ)、腸内寄生虫、コクシジウム、上気道感染症、目の感染症(ブドウ膜炎)、ビタミン欠乏症、重度の栄養失調、重度の脱水状態。
飢えに苦しんでいた2匹はゴミやプラスチックまで口にしていました。
もし、2匹に誰も気付かなければ彼らはそう長く生き延びることはできなかったでしょう。

住民のメールをきっかけに、クリスティンの献身的な看護やお世話のおかげで健康を取り戻したブライトとメリーに通りの暮らしで苦しんでいたころの面影はもうありませんでした。
野性的なメリーには、家猫としての道と別の可能性も視野に入れて時間をかけて検討していく予定です。
2匹にふさわしい人生がこれから始まろうとしています。