10歳になるオレンジと白のダニーと5歳のシンガプーラのサンディを見つけたのは、ロサンゼルスのシェルターのリストでした。
2匹は飼い主さんを亡くしてシェルターに連れてこられていたのですが、2匹にとってシェルターでの暮らしはとても異質なもので、サンディはずっとダニーにぴったりと体を付けて顔を隠すように過ごしていたそうです。

サンディはストレスから心臓に負担がかかり、心雑音を抱えていました。ダニーは初期の腎臓病を抱え、膝に関節炎を患っていました。
ちょうど繁殖期のさなかだったこともあり、養育ボランティアの手配が間に合いませんでしたが、私は1日も早く2匹が安心して過ごせる環境で暮らせるようにしてあげたいと思い自宅に連れて帰ることにしました。

自宅に着いた2匹は再び変わった環境にひどく怯えていました。最初の1週間はバスルームのトイレの陰に身を隠していました。サンディはそこでもダニーの身体にぴったりと身を寄せて2匹はずっと抱き合っていました。
その後2匹はバスルームを出て彼らのための部屋で過ごすようになりました。

ダニーは次第に自分の居る場所は怖がる必要が無いと気付き、少しずつ警戒心を解いていきました。それでもとても恥ずかしがり屋で自分にしがみついている親友のサンディをひとりにすることはありませんでした。
サンディはずっとダニーの腰のあたりに顔をうずめていました。ダニーはまるで彼女の保護者のようでした。
私が2匹の部屋に入ると、ダニーはサンディをお腹の下にして立ち上がります。するとサンディはダニーのふかふかの身体に頭を突っ込みました。
2匹はいつも大きな猫用のベッドの上でぴったりと体を寄せ合っていたのです。

最愛の飼い主さんを亡くしたとき、2匹は人生のすべてを見てしまったのかもしれません。
ダニーは自分を必要とするサンディを守ることを決心し、決して彼女の傍を離れませんでした。

その後数週間をかけて、2匹は私の家での暮らしに少しずつ慣れていき恥ずかしがり屋のサンディも次第に自信を付けることができました。
勇敢なダニーはとても甘い猫で彼は私たちにキスをするのが大好きです。彼は撫でられるたびにその手をとても優しく舐めました。鼻の上を撫でられるとダニーはとても可愛く喉を鳴らします。

サンディは恥ずかしがり屋だけどとても甘い猫です。本当に可愛らしい声で鳴きます。彼女は体重が3kgに届かないほど小さく、私は彼女ほど小さな大人の猫を見たことがありません。
最近のサンディは彼女の傍にダニーがいるときに限り、ベッドの外を少しだけ探検するようになりました。

2匹を包んでいた愛情と家を失くし、人生に失望した2匹は新しい人生に向かってゆっくりと歩み始めています。
2匹は特別なダイエットに取り組み、適切なケアを受けています。今私たちは2匹のためにロサンゼルスで暮らす長期の養育ボランティアを探しています。
私たちは2匹にもう1度家族に愛される人生を送ってほしいと願っています。
2匹はきっとずっと寄り添いあい、ダニーは大切な親友を見守り続けるでしょう。