パームビーチで暮らすその女性は、子猫を家の中に入れてお世話をしようとしました。しかし、お腹を空かせているはずの子猫は食べようとせず、ずっと鳴き続けていたそうです。
近所の人たちの話によると、子猫は母猫や兄弟と一緒に暮らしていましたが、子猫の家族は近くで動物管理センターのトラップに捕えられたそうです。管理センターにメールで問い合わせると、子猫の家族は病気だったことから、すでに安楽死させられていました。
理由は分かりませんが、1匹だけトラップを逃れた幸運な子猫。きっと必死の思いで女性に助けを求めていたのです。
女性の投稿に応えたのは私だけだったので私はお世話を引き受けることにしました。

子猫は感染症のために目が腫れ、全身から疥癬(ヒゼンダニの寄生による皮膚病)によるたくさんの瘡蓋が見つかりました。
獣医師の治療を受けた子猫と一緒に帰宅した私はキャリーケースの中にカイロを入れ、ミルクの準備のためにキッチンへ向かいました。私が子猫のところへ戻ってくると、夫がすでにウェットフードを与えていて子猫は少しずつ食べていました。

その夜、お腹いっぱいになった子猫をお風呂に入れました。少し気分が良くなった子猫は私たちが撫でると喉を鳴らし始め、おしゃべりをするようになりました。
ひとりぼっちになってしまった子猫は、ずっと心細かったに違いありません。子猫は私や夫の注目が嬉しくてたまらないようでした。

私たちは子猫の見事な髭に因んでウィスカーと名前を付けました。
私は瘡蓋のせいでカサカサになったウィスカーの皮膚が柔らかくなるようにココナツオイルを塗りました。
治療のおかげでずいぶん痒みが取れてきたようです。はじめは痒みのひどい足をしきりに振っていましたが、2日もすると振らなくなりました。
目ヤニもほとんどなくなり、本来のキラキラした目が少しずつ戻ってきました。

ウィスカーは治療を嫌がることもなく、ずっと喉を鳴らしていました。
ウィスカーは適切な治療と食事のおかげでわずか数日の間に元気を取り戻していきました。
日に日にエネルギーを蓄えたウィスカーは、家の中を歩き回って私たちやほかの猫たちを観察するのが大好きでした。

数週間後、ウィスカーの皮膚は柔らかく清潔になり、その瞳は澄みきっていました。
そして彼はその個性を大きく開花させています。
ウィスカーは、私がお世話をする子猫の中に同じ年頃のベンソンという友達を作りました。
2匹は一緒に遊んだり、一緒に食事をしたり、おやつを分け合ったりしています。ウィスカーは私たちにも友達にも優しい男の子です。

ウィスカーが女性の戸口に現れたとき、彼は500gにも満たない小さな子猫で誰かの助けを必要としていました。
人生の始まりはとても厳しく哀しいものでしたが、心優しい女性に救われた子猫は今、3倍の大きさになり、健康で遊び心のある優しい少年に成長しました。私たちはウィスカーのような子猫たちがその命を輝かせる時、とてもやりがいを感じています。

ウィスカーのようにほんの少し適切なお世話をすれば再び輝きを取り戻す命があることを知ってほしい。たくさんの人が手を差し伸べることに興味を持ってくれたら。私たちはそう願わずにはいられません。