子猫達に向かって声をかけると、3匹は私の方へ向かって走り出しました。
オレンジの1匹はまっすぐに私の足元までか知ってきました。別のオレンジは途中で立ち止まったものの私のところまで走ってきました。

私が手の甲をかざすと匂いを嗅いでずっと鳴いていました。
慎重でしたが、とてもフレンドリーな子猫たちは人間を知っていると思いました。
誰かに捨てられたに違いありませんでした。
ちょうど私はキャリーケースを持っていました。
3匹を連れて帰ろう・・・そう決めました。

タビーの1匹だけは途中で引き返し、なかなか近付こうとしませんでした。
だからといってそれ以上遠ざかる様子はありません。
私は足元から離れないオレンジの2匹をキャリーケースの中に入れました。
兄弟を囮にすればタビーの子猫も必ず捕まえることができると確信を持ちました。

日が傾きかけた時間でした。
しかし、焦ることはありません。
タビーの子猫はキャリーケースの中の兄弟の鳴き声が気になって仕方がありません。
近付いて来るとキャリーケースの中をのぞき込んだり、私がかざした手の匂いを嗅いだりします。
そして、遠ざかっても私が声をかけるとまた戻ってきました。

辛抱強く確実に子猫を捕まえられるチャンスを待つしかありません。
キャリーケースの中の2匹はずっと鳴いていました。
タビーの子猫を怖がらせないように、私は声をかけ続けました。

そして、キャリーケースの前に子猫が近付いたところを捕まえることができました。

他に兄弟の子猫が居ないか辺りを探しましたが、その気配も痕跡もありませんでした。

1か月ほど前自宅の外に養育用の専用の部屋を作りました。
子猫たちが落ちつけるように広すぎず、快適な温度で過ごせるようにエアコンも完備しています。
子猫たちのキャリーケースをその中で開けました。
温かいベッドとキャットツリーもあります。
幸い子猫たちは食欲がありとても元気でした。

翌日、子猫たちの体をきれいにしました。
元気ですが、耳の中がとても汚れていて、体にはたくさんのノミが居ました。
子猫達をお風呂に入れ、耳の中をきれいにして体を覆っていたノミをコームで完全に取り除きました。

さらに最悪の臭いのウンチをしていた3匹に駆虫剤を飲ませました。
3匹とも体重が900gを越えていたのですぐにでも避妊治療を受けることができます。
1~2週間のうちに完全に健康に戻れば新しい家族の募集を始めることができるでしょう。

兄弟は食欲旺盛でとても元気です。まったく心配いりません。3匹そろってすぐに養育部屋で遊び始めました。今は養育部屋を出て自宅の中で過ごし始めました。
辛い経験をした彼らがとてもフレンドリーなままでいてくれたことに感謝したいですね。