私たちは昨年、同じ地域で2匹の母猫と10匹の子猫、さらに父親の猫を保護していました。連絡をくれた住人は子猫が何匹いるのかは分からないが、安全で暮らせるようになってほしいと助けを求めてきたのです。
この地域には大型犬が飼われていることが多く、この家の裏手にはコヨーテの巣穴があると言います。
賢い母猫は子育てのために安全な屋根の上を選んでいたのです。
私たちは屋根の上の状況と子猫が6匹いることを確認し、トラップを仕掛けて保護することにしました。

初日に母猫、翌日の早朝に子猫の2匹を、その翌日の夜になってさらに2匹を保護することができました。
子猫たちは生後約6週、屋根の上に落ちていたボールで遊ぶ姿を見ていましたが、人間と接触した経験がなくケージの中でとても怖がっていました。
しかし、幸い食欲旺盛で健康上の問題はほとんど見つかりませんでした。
そして4日目、ようやく最後の子猫を保護することができ、6匹の子猫全員を養育ボランティアの家へ連れて行くことができました。

生後1か月を過ぎるまで人間と接触したことのない子猫たちは、家での暮らしに慣れるまでには時間が必要です。
養育ボランティアは子猫達に触れられることに慣れてもらうためにタオルで子猫を包み、美味しい食べものを与えます。
触れられることと美味しい食べものを関連付けると、子猫が人間に慣れるのにとても役立ちます。
そして子猫に話しかけ一緒に遊び、数えきれないほど抱き締めます。
子猫たちが人間を信頼し始めると私たちはやりがいを感じることができます。

3日目に保護されたエゴール(グレイ)とターシャ(白と茶色)はお互いに決して傍を離れようとしませんでした。
2匹は家の中の暮らしに慣れてからもお昼寝も一緒ならば遊ぶ時も常に一緒、養育ボランティアの傍で過ごすときもずっと一緒でした。

6匹の中で最も人間を怖がっていたのがレイラでした。
他の子猫が次第に人間に慣れていく中、彼女は威嚇して時には爪を立てようとしていました。
彼女は左目の下に小さな傷を負っていて抗生物質と塗り薬を処方されていました。
レイラはタオルに包まれて撫でられたり食べたり治療をしてもらううちに次第に喉を鳴らすようになっていきました。

野性だった母猫は別の場所で避妊治療を受けた後、お世話をする人がいて安全に暮らせる裏庭ですでに新しい暮らしを始めています。

約3週間後、子猫たちは新しい家族を探す準備を整えることができました。
私たちはターシャとエゴールを一緒に引き取ってくれる家族を探していました。
幸い、数日前に2匹は一緒に新しい家族のもとへ旅立って行きました。

屋根の上で母猫に守られていた子猫たちは、もっと安全な暮らしをと願う住人の知らせで新しい人生のチャンスを掴むことができました。
人間を恐れていた子猫たちは温かい膝の温もりを知り、自分の家で名前を呼ばれる人生が待っています。
エゴールとナターシャに続いて4匹が旅立つ日もそう遠くはないでしょう。
子猫たちはその日を楽しみに待っています。