ヨハネとステファニーは近所にあるコロニーで暮らす野良猫を中心にTNR活動をしてきました。
今年のはじめ、彼女たちの自宅近くでコロニーの1匹が食べものを探してさまよっているのを見かけるようになりました。猫はメスの若い猫で彼女たちが以前救助した2匹の野良猫の家族のようでした。
猫は警戒心が強くなかなか近付くことができませんでしたが、ポーチに食べものを置くと空腹に耐えられず通ってくるようになりました。

猫はポーチへ上がる階段まで来ると、家の中に向かって囁くように鳴くようになりました。
彼女たちの猫は猫の鳴き声が聞こえると、ガラス戸まで走ってきて猫とおしゃべりするように鳴き合っていました。

しばらくして、ステファニーは華奢な野良猫のお腹が膨らんできていることに気付きました。猫は妊娠しているようでした。
ステファニーは猫を安全に保護しようとポーチにトラップを置きました。
慎重な猫はトラップの周りを何度も周りました。
2週間ほど前、猫はようやくトラップの中へ入っていきました。
トラップの扉が閉まったとき猫はまるで外の暮らしに別れを告げるように静かに鳴きました。

ステファニーはすぐに家の中に猫を連れて行きました。
猫はケージの中で落ち着いていてとても穏やかだったそうです。
彼女たちが食べものを与え撫でると嬉しそうに喉を鳴らしてすぐにお腹を見せるようになりました。

ステファニーは地元の動物保護施設シャトンズ・オルフェリンズ・モンレアルに助けを求め、猫は施設の獣医師の診察を受けることができました。
猫は約2歳、幸い健康上に目立った問題は無くやはり妊娠していることが分かりました。

不安そうに診察台に上がった猫でしたが、とてもおとなしく素直に診察を受けました。
残念ながら施設のシェルターは満杯で猫を引き取ることはできませんでしたが、養育ボランティアの私(メリッサ)がお世話を引き受けることにしました。

私が施設へ迎えに行くと、猫はとても優しく私を受け入れてくれました。
私たちは猫にスーキーと名前を付けました。

自宅に用意した産屋を見たスーキーはすぐにその中に落ち着き、顔を擦りつけていました。

翌日の5月27日でした。スーキーの陣痛が始まりました。

そしてスーキーが産屋に落ち着いた直後、私は産屋で5匹の子猫を見つけてとても驚きました。
スーキーの出産が間近だとは思っていましたが、こんなに早いとは思っていませんでした。

5匹の子猫は全員スーキーにそっくりで5匹とも約100gでした。

スーキーは温かく安全な場所で出産できたことを喜び、かいがいしく子猫のお世話をしています。
子猫たちの中にはミルクをもらうのが上手な子猫とそうしてももらい損ねてしまう子猫がいます。
私は毎日子猫たちの体重を量って小さな子猫には注射器でミルクを補っています。

ヨハネとステファニーは恥ずかしがり屋の野良猫を温かく見守り、外の暮らしから救い出してくれました。
厳しい寒さと飢えに耐えて暮らしていた野良猫は、生まれてくる新しい命のために助けを求めるために正しい選択をしました。
スーキーの子育ては始まったばかりですが、6匹の猫の家族には新しい人生が始まっています。