TNRプロジェクトにあたっていたボランティアのひとりが電話をかけて来て、数日前から子猫の鳴き声は聞こえていたけれど捕まえることができなかったと言っていました。
気温がどんどん上昇していたその日、そのままでは子猫にとって危険な状態になってしまいそうでした。私たちは子猫の救助を決めました。

子猫の居場所を突き止めるために、猫が子猫を呼ぶビデオを回してみました。すると、屋根裏の子猫はビデオに反応して鳴き続けました。
子猫は天井の下からでは手の届かない場所にいることが分かりましたが、その建物に屋根裏部屋はありませんでした。
さらに私たちは屋根裏へ通じる出入り口になりそうな場所を見つけることができませんでした。
どうやって子猫が屋根裏に入れたのか私たちには分かりませんでした。
幸い、その家の工事をしたガーリンさんが知らせを受けて手伝いに駆けつけてくれました。

ガーリンさんは4日前にもその地域のレスキュー活動を手伝ってくれていて、そのとき救助された子猫を動物病院へ連れて行きそのまま家族に迎えてくれていました。
彼は救助活動を手伝った場所の近くにほかの子猫が助けを必要としていることを知ると、急いで駆けつけてくれたのです。

ガーリンさんは私たちが救助しやすいようにポーチの天井を引きはがしてくれました。
しかし子猫は屋根裏の反対側へ走って逃げてしまいました。

私と一緒にプロジェクトに参加していたケルシーがガーリンさんと天井まで上がり、換気用の穴の近くにもうひとつ穴をあけ、子猫の位置を確かめようとしました。
するとふたりは屋根裏に白いミトンを付けたようなタキシードの子猫を見つけました。
子猫は横側から聞こえた音に反応して私がいる場所の反対側の端まで走って逃げました。

ガーリンさんとケルシーは子猫の後方で音を立てて子猫を私たちの手の届くところまで誘導しようとしました。
子猫が少しずつ私たちの方へ近付いて来ました。
私ともう一人のスタッフが昆虫用の柔らかい網で子猫を引き寄せました。
怖がっていた子猫はちょっとずつ私たちの方へ近付いて来て、ようやく掬い上げることができました!

ガーリンさんはすぐに下りて来て子猫を抱くと愛おし気に子猫を見てこう言ったのです。
「うちの子猫のいい友達になりそうですね。私がこの子を連れて帰ってもいいですか?」

ガーリンさんはたった数日の間に家が必要な2匹の子猫に永遠の家を与えてくれました。
なんて思いやりのある人なんでしょう!