私が外に出ると小さな汚れた子猫がボーイフレンドに向かって大きな声で鳴き、ずっと喉をゴロゴロと鳴らしていました。
彼が子猫を抱きあげて家の中に入ろうとしたとき、私の背後でパタパタと走ってくる足音に気付きました。振り返るともう1匹小さな子猫が全速力で走ってくるのが見えました。
きっと兄妹だと思いました。私はその子猫を抱き上げて家に入りました。

2匹とも泥とノミに覆われてとても汚れていました。
私たちは2匹をお風呂に入れましたが、ノミをきれいに取り除くには何度かお風呂に入れなければなりませんでした。

きれいになった子猫達に食べものをあげ、温かいベッドで寝かせました。
私たちはオスの子にテオン、メスにヤラと名前を付けました。

ヤラはお腹がいっぱいになるとすぐに元気を取り戻していましたが、テオンは夜更けに急に元気を失くし無気力になってしまいました。
私はテオンをタオルで包み、カイロで温めました。水分を補給しながら2,3分おきに彼の歯茎に糖蜜を垂らしました。

徹夜になるのを覚悟しましたが、45分くらい経ったときテオンはベッドから起き上がろうとするくらい元気を取り戻していきました。
ホッとして、私は涙がこぼれました。

テオンは元気を増していき私が抱きあげるとその瞬間喉を大きく鳴らしていました。
翌朝、2匹の子猫たちは1時間経過するごとに元気になっていきました。
まるでジェットコースターのように急変した昨夜の状態から、見違えるほど回復したテオンはよく食べ、よく鳴いて元気いっぱいになりました。

私たちは離乳食のチキンスープを食べさせてみました。2匹はとても気に入ったようです。
テオンは栄養価の高いミルクも気に入りました。

テオンは本当に良く鳴きます。私たちに木登りをするように足元から上って遊びます。
ヤラは今までの空腹を取り戻すように食べ続けています。

私の犬、ブルースおじさんは小さな兄妹をとても可愛がっています。
ブルースは2匹が気になって仕方がないらしく傍を離れようとしません。
まるで2匹を守るために監視しているようです。

数日前まで泥とノミにまみれていた小さな兄妹は、お腹を空かせとても心細い思いをしていたでしょう。
でも今は、
お腹いっぱいで食べものとミルクにまみれた新しい暮らしを始めています。