団地の外にある大きなゴミ箱で野良猫が暮らしていることに気付いた人が、動物保護団体ビダウィーに連絡をくれました。彼らは2匹を定期的に訪れて世話をし、しばらくして救出することができました。
彼らは母猫にオードリー、子猫にエデンと名前を付けました。
声優をしながら養育ボランティアとして活動する私が2匹のお世話を引き受け、2匹は私の家で暮らし始めました。

私と母はオードリーがとてもおとなしいことにすぐに気付いたのですが、エデンがママの傍を離れるようになるまで、オードリーが執拗なほど我が子を守ろうとしていることに気付きませんでした。
2匹はとても明確な母と娘の関係を持っていて、勿論オードリーは素晴らしいママでした。
しかし、エデンが家の中を探検し始めたとき、娘があまりにも長い時間傍にいないとママはエデンに向かって戻って来るようにと鳴くようになりました。

私の家で暮らし始めた頃、オードリーは常に娘を自分の目の届く場所に置き、ずっと目を離しませんでした。
エデンが彼女のそばから離れ始めると、娘の遊びが終わる頃必ず呼び戻すために鳴き、決して娘にNOと言わせませんでした。
エデンが成長し、ますます活発になると同時にママに対して反抗するようになりました。
するとオードリーはいたるところで娘を探し、2匹のベッドの場所へ引きずるようにして連れ帰ることに気付きました。
2匹は家の中での暮らしにすぐに慣れて行きました。しかし、オードリーは外で暮らしていたときと変わらず、娘を守ろうとしていたのです。
オードリーが家の中の暮らしに完全に安心するまでには数週間が必要でした。

私たちに完全に信頼を置いたオードリーは、膝の上に座るのが大好きでした。
おとなしいママに比べて娘のエデンはとても活発でキビキビと動き回っています。そんなエデンに対して、オードリーはとても厳しく躾けます。母と娘のやり取りは私や母にとても愉快に映っています。
勿論、オードリーは厳しいだけでなく行き届いたお世話をしてきました。
ママ・オードリーはエデンの頭からしっぽの先までいつもきれいにして身だしなみを整えることを教えました。
そして食事のとり方もお手本を見せて教えていました。

オードリーはお転婆な娘の悪ふざけを辛抱強く我慢します。
私たちは母と娘のおしゃべりをよく耳にしますし、エデンに対してオードリーがあらゆることに手を抜かないのを見てきました。

時間が経つにつれて、ママ・オードリーは娘に対してそれほど心配する必要が無くなってきたことに気付いたようです。彼女はエデンに対する守りを緩め、娘が自由にすることを認め始めました。オードリーは自分のための時間を増やし始めました。私たちとゆっくり過ごす時間が増えていったのです。

私と母はオードリーとエデンを正式に家族に迎えることを決めました。

オードリーは約3歳、誰かに捨てられ出産したエデンを懸命に守って生きていました。
再び家の中で暮らし始めた彼女は、人間への信頼を取り戻すまでに少し時間が必要でした。
その間、過保護すぎるほどエデンを守り続けたオードリーは今、自分の時間を私たちと楽しむために費やしています。