子猫は体重がわずか71gしかなく骨と皮だけにやせ細っていました。
私は子猫をお風呂に入れ、栄養たっぷりのミルクを時間ごとに与えました。
私の自宅にはベネディクト・カンバー・キャット、通称ベニーが暮らしています。彼は私が育ててきたたくさんの子猫達にいつも愛情を注ぎ、私の仕事を支えてくれてきました。
ベニーはアドラベルと名付けた小さな子猫を包み込むように抱きしめ寄り添ってくれました。

アドラベルは日に日に体重を増やし始め、6日後には146gと2倍にまで増やすことができました。
アドラベルはひとりでいることを嫌い常に誰かに傍によりそってもらいたがりました。
私が傍にいないときアドラベルの傍にはベニーやほかの大きな猫たちが常に寄り添い、彼女をひとりぼっちにはさせませんでした。

大きな猫たちに囲まれ、愛情を注がれたアドラベルは順調に体重を増やして力強く成長しました。
アドラベルが家猫として十分な社交性と協調性を身に着けるには同じ年頃の友だちが必要でした。私たちはアドラベルと同じくらいの子猫を探し始めました。

数週間後、トリバー・グロードという子猫が私の家にやってきました。
救出された彼はアドラベルと同様ひとりぼっちで友だちを必要としていました。
アドラベルはトリバー・グロードと挨拶を交わすと新しい弟のような彼を受け入れました。

数日が経つとアドラベルとトリバー・グロードはずっと以前から一緒にいたように寄り添いあって過ごすようになりました。
それ以来、2匹は離れているのを見ることはないほどくっつき合って過ごしました。

トリバー・グロードはどこへ行ってもアドラベルの後ろを付いてまわりました。
お昼寝も一緒ならば、起きているときは部屋の中をひっきりなしに追いかけ合って遊びました。

2匹はお互いが傍にいることで慰められていました。
そして、この小さな親友同士はあとでやって来た小さな子猫達に何が必要なのかを知っているようです。
アドラベルが猫のベッドに小さな子猫を連れてくると、トリバー・グロードは自分のお腹の上に子猫を乗せて一緒にお昼寝をしました。
2匹は大きな猫に注がれた愛情をちゃんと覚えていて、今では小さな子猫に与える側になりました。

お互いを必要とする小さな親友同士は5月の第3週に新しい家族のもとへ一緒に旅立って行きます。
私の家で過ごす時間は残り少なくなりましたが、2匹を元気に永遠の家へ送り出すことができて、とても楽しかった。
新しい家族には愛情深い素晴らしい子猫が2匹加わります。