私たちが仕事で留守をする日中、ひとりぼっちで過ごしているパインコーンのために友だちになる子猫を探していました。SNSでチューリップと名付けられた子猫を見たとき、その微笑みに一目で心を奪われてしまいました。

レスキュー隊へチューリップに会いに行ったときはまだ少し目に感染症が残っていました。
レスキュー隊の人はチューリップは人見知りをするので助けてくれた隊員以外に抱かれるのが好きではないと言っていました。でも、私たちが抱き上げるとすっかり落ち着いて喉をゴロゴロと鳴らしたのです。
私たちはチューリップと一緒に帰らなければならないと思いました。

レスキュー隊から彼女の目の状態についての説明を受けました。
チューリップには瞼がありますが、目を閉じることができません。彼女は第3のまぶたと呼ばれる瞬膜(猫の眼がしらに見える白い膜)でまばたきをすることしかできませんでした。

私たちは目が乾燥し過ぎないように1日2回点眼薬と洗浄剤を使用し、水分を与えて清潔に保ち感染症にならないようにしています。

チューリップを家に迎えた翌日、私たちは彼女をパインコーンに紹介しました。
最初はベビーサークル越しに顔を合わせた2匹はすぐに結び付きました。
パインコーンはすぐにチューリップを守るように抱きしめ、身だしなみを整えるのに一生懸命でした。
パインコーンはチューリップが私たちの家に馴染んでいくのをずっと傍で見守り続けました。
チューリップは7歳年上のパインコーンを慕い、いつも2匹は寄り添って過ごしました。

2匹は日に日に絆を深めていき、全てが順調で私たちはとても幸せでした。

ある夜、寝ている私たちはパニックを起こしたパインコーンに目を覚ましました。パインコーンは私が起き上がるまでずっと鳴き続けていました。
パインコーンについて行き、廊下の角に倒れているチューリップを見つた私は本当に驚きました。私たちは、どんどん状態が悪化するチューリップを急いで動物救急病院へ連れて行きました。

チューリップはレスキュー隊で年齢を誤って伝えられていました。彼女が新しい家族を探す準備を始めたとき、あまりにも早く避妊治療を受け、さらに死んだ皮膚が残った状態で縫合されていました。そのため皮膚の下で感染症が発生し、それが腹筋に及んでいたのです。
チューリップは救命救急病院で緊急手術を受けた後、翌朝、かかりつけの獣医師に別の緊急手術を受けなければなりませんでした。
チューリップはとても小柄で衰弱が激しかったため、獣医師は助からないかもしれないと言います。私たちチューリップを救うためなら何でもしてほしいと言いました。

丸1日以上危険な状態が続いた後、幸いチューリップは回復に向かい始め3週間の入院で完全に治癒することができました。

元気に退院を迎えたチューリップは、家に帰ると彼女の帰りをずっと待っていたパインコーンと寄り添い、大騒ぎをして遊びました。そして、家中パインコーンの後をずっと付いてまわりました。

パインコーンが居なければ私たちは倒れたチューリップに気付くことができなかったでしょう。
チューリップは大好きな大きなお兄ちゃんに命を救われ、2匹の絆は以前にもまして深く強くなったように感じられました。

チューリップは私たちの家族に加わってからもいくつかの健康上の問題を抱えてきましたが、幸運なことに素晴らしい獣医師のもとで最善のケアをしてもらっています。

チューリップには大好きなことがたくさんあります。
水槽の上に座って中を覗いたりそこでお昼寝をすること。裏口から雨や雪を見ること。弾むボールを追いかけること。最近では私たちと「とって来い」をすること。そして、大好きなパインコーンと遊ぶこと。
遊びに夢中になったチューリップは、幼い頃から被毛がモサモサになりそれがグレムリンによく似ています。
チューリップはいつも笑顔を絶やさず周囲を明るく照らしてくれます。

通りで衰弱していた子猫はあと2か月ほどで1歳を迎えます。
小さなチューリップはその魅力と猫の知恵を毎日育んでいます。

真夜中、チューリップはパインコーンか私たちと抱き合うためにベッドの中へ飛び込んできます。
私たちはそんなチューリップを抱きしめています。
チューリップにとって毎日が彼女の笑顔に値するものであるように、私たちは心から願っています。