腰をかがめて猫にゆっくりと近付いて行きました。猫は怖がっていましたが、地面に置いたキャットフードを食べました。びっくりするほどすごい速さでガツガツと食べました。よほどお腹を空かせていたんだと思うと胸が痛みました。

猫は日が落ちると私たちの庭に食べものをもらいに通ってくるようになりました。
はじめは警戒して茂みの中から出ようとしませんでした。
私たちは容器に入れたキャットフードを茂みの中の猫の口もとへ思い切り腕を伸ばして差し出していました。

しばらくすると茂みの中から出てくるようになり、私たちのそばで食べるようになりました。
私たちは猫にキャットフードと水と猫用のミルクをあげました。

しばらくすると猫の頭を撫でることができるようになり、またしばらくすると猫を抱くことができるようになりました。

猫は夜を庭で過ごすようになり、だんだんと庭で過ごす時間が増えていきました。
痩せて元気のなかった猫は少しずつ元気になって生き生きとしてきました。

次第に猫は家のすぐそばまで近づくようになり、ときどき家の中の私たちをじっと見ていることがありました。

庭に通うようになって1か月ほど経ったとき、猫は網戸を引っ掻いて私たちに訴えるようになりました。
私は扉を少し開けてみました。
すると猫は家の中に入って来たのです。
猫は外より家の中にいる時間が増えていきました。

私たちの猫ルビーに小さな弟ができました。

グリジーは1日に1,2時間外へ出かけます。彼には帰る家があり、彼を愛する家族が居ます。
そしてグリッジーは体重をかなり増やしました。

グリジーと私たちのような幸運はそう多くはないかもしれません。
でも、寒さに震え、常に食べものを探し回って、愛情を欲しがっている忘れられた猫たちのことを覚えておけば増やすことはできると思います。