ローガンは四肢の爪が異様に伸びてその先端が肉球に突き刺さっていました。診察をした獣医師たちはローガンの足を薬に浸して治療にあたりました。
爪の刺さった肉球が一部壊疽を起こしひどい臭いがしていたそうです。獣医師たちは可能な限り爪をきれいに切りました。

身体はノミに覆われ、目、耳、足、脚、呼吸器に感染症を起こし、極度の栄養失調と筋萎縮が見られました。歯周病がひどく歯が9本しか残っておらず麻酔が使えるようになったら手術が必要になると言われました。
呼吸が苦しそうで、両ひざには大きな褥瘡(じょくそう)がありました。ローガンが体を動かしたくなかったか、あるいは小さな檻に閉じ込められ体を動かすことができなかったためにできたものではないかと思われました。抗生物質、目薬、耳の軟膏、獣医師はたくさんの薬を処方しました。

ひどく心を傷つけられ大変な苦痛を抱えてさまよっていたローガンは心を閉ざし、最初のうちは私たちから身を隠すように過ごしていました。しかし、温かい暖炉のぬくもりのある部屋で過ごすうちに私の傍で寛いだ表情を見せるようになりました。
ローガンは食欲があり、少しずつ体重を増やし始めました。10日後に再び病院を訪れたときには足の状態がかなり良くなっていました。このとき、検尿と血液検査を行いました。この頃になるとローガンは獣医師の診察を落ち着いて受けられるようになっていました。

私と暮らし始めて3週間後、ローガンは体重が1.5kg増えていました。動物病院での診察では耳、目、足の状態はかなり良くなっていたのですが、肺の内側と外側に少量の水分があり、腎臓と肝臓の肥大が確認されました。
獣医師は血液検査の結果からローガンが腫瘍かFIP(猫伝染性腹膜炎)に感染している可能性があると警告しました。
歯周病の手術をすればローガンの苦痛がかなり減ると分かっていましたが、麻酔をするためにはもっと呼吸の状態が安定しなければなりません。

ローガンはノミのアレルギーも持っていたのですが、足の傷がある程度治癒するまでお風呂に入ることができませんでしたが、傷の状態がかなり良くなったので獣医師の「OK」をもらうことができました。
バスルームにヒーターを持ち込み、獣医師に勧められたオートミールのシャンプーを使いました。
ローガンがお風呂を嫌がるのではと心配していたのですが・・・ビデオのとおり、彼はとても気持ちよさそうでした。

ローガンの旺盛な食欲と体重が増加していること、黄疸や発熱が無いことから獣医師はFIP以外にも腫瘍、リンパ腫を含めてローガンを蝕んでいる状態を明らかにしようとしています。
ローガンと暮らし始めて1か月が経とうとしたとき、初めてローガンが私の膝の上で数分間座っていました。ローガンは人との交流にますます慣れてきていて、そのことにとても勇敢です。

検査の結果を待つのはとても簡単ではありません。残念なことに回答までは時間がかかり、時には最善のお世話の方法を知らずにいることに無力感を覚えることもあります
でも、ローガンは貪欲に食べていて毎日元気になっています。この1か月で体重は2kg近く増え、発熱も神経学的な徴候も黄疸もありません。私たちは希望を持っています。
最近のローガンは爪とぎを使います。治療を始めたときはひどい状態だったので初めて見たときは信じられませんでした。

小さな音にも反応していたローガンは、郵便配達のノックの音に振り向くだけになりました。
そして、ほかの猫との交流を始めています。クリスが救助したジャンゴをローガンに紹介したとき、ローガンはジャンゴに優しくキスの挨拶をして一緒に過しました。
以前に比べれば格段に活動的になったローガンは、私の傍でお腹を見せてお昼寝をするようになりました。ローガンは何も恐れず完全に眠ることができるのだと気付き始めています。

10年近く苦痛の日々を送っていたローガンに、健康で人生を楽しむ日々が訪れることを願い、クリスさんやサマンサさんが心を砕き、今たくさんの人が彼を支えています。