テネシー州ノックスビルにあるヤング・ウィリアム動物センターがネグレクトの状態にあった数匹の猫を保護しました。その中に生後11か月にも拘らず生後2か月サイズの子猫が居ました。センターはすぐにオッド・キャット・サンクチュアリーに連絡を取り、創始者のタラさんが子猫を快く受け入れてくれました。
いくつかの州を横断して施設に到着した子猫は、すぐに自分が安全な場所にいることを理解すると喉をゴロゴロと鳴らすようになりました。

タラさんは子猫の出身に因んで名前をテネシーと決めました。
テネシーは体重が900gしかない小さな体をしていますが、歯を調べてみるとすべてが永久歯に生え変わっていて生後1年近いことは間違いありませんでした。獣医師はテネシーの身体が大きくならない理由について救出前の環境が彼女の成長を阻害したのではないかと考えました。
さらにテネシーは水頭症を抱えていましたが、幸い泉門が閉じた状態だったため今のところ心配はないことが分かりました。

施設でのびのびと暮らし始めたテネシーは一緒に暮らす同じ境遇の猫たち全員に興味を持ちはじめ、1匹1匹に挨拶をして回りました。テネシーは喉をゴロゴロと鳴らしながら、1匹ずつ手探りで鼻を擦りつけて挨拶をしたのです。施設で暮らす猫の中で最もシャイな猫でさえテネシーの挨拶を拒むことはできず、それはタラさんたちを大いに驚かせました。

挨拶が終わると、テネシーはそれぞれの猫のところへ行って一緒にお昼寝をするようになりました。
オーガストという猫はCH(小脳形成不全)という神経障害を抱えていて歩行がうまくできません。
テネシーはオーガストがひとりぼっちにならないように彼が休んでいるときは傍に寄り添って多くの時間を過ごすようになりました。

メンフィスは先天的な顔面の異常を抱えています。テネシーはメンフィスを慕うようになり彼がお昼寝の相手を必要とするときに備えて彼から決して遠くに離れようとしません。
施設に新しい仲間がやって来ると、テネシーは新人の頭を抱いて歓迎するのが好きです。誰でも新しい環境に慣れるまでは不安なものですが、テネシーは彼らの心を落ち着かせようとするかのようにいつもより大きく喉を鳴らして寄り添っています。

つい最近オッド・キャット・サンクチュアリーに加わったビショップは、10歳でシェルターに送られ深く傷ついていました。そんなビショップにテネシーの心からの歓迎はビショップに自分は愛されていると確信させてくれました。ビショップは一緒にお昼寝をしてくれる可愛い友達がいることで自信を取り戻すことができました。

誰かが昼寝をしていると、テネシーはただ参加するだけです。彼女はとても優しく静かにからだをかがめて仲間を抱きしめるのです。テネシーはほかの猫のことが大好きで仲間の傍に一緒にいるのが大好きなのです。
テネシーはオーガストと特別な絆を築き始め、オーガストが昼寝を始めるとテネシーはどこにいても彼の傍に寄り添いに来ます。

辛い状況から救われたテネシーは大きく成長することはありません。1歳になったばかりの彼女は永遠に子猫のままの小さな体に誰よりも大きな心を持ち、部屋中を回って得に必要な仲間に寄り添っています。
誰かが愛情を必要とするたびにテネシーはその仲間の心に優しく寄り添うことでみんなを温めています。