助けを求めたシェルターには十分な資源と環境が整っていませんでした。レスキュー隊からの電話で私はかなりの覚悟が必要だと告げられました。到着した時、母猫は骨と皮だけにやせ細っていて子猫たちは低体重でした。灰色の小さい方の子猫は標準体重の1/3しかなく、ほとんど目が見えない上に無気力で頭を持ち上げる力もほとんどありませんでした。

私は母猫にペネロペ、全盲のタキシードの子猫にドミニク、灰色の小さな子猫にリリーと名前を付けました。
ドミニクはすぐに元気を取り戻し始めました。リリーが助からないのではないかとずっと心配でしたが、亡くなってしまった彼女の兄弟はもっと大きかったそうです。リリーは小さくても生き残っていました。彼女は強く生きたいと思っているはずです。私は彼女なら生き延びるチャンスを掴めると思いました。

母猫のペネロペはクリスマスの直前に生後3週の子猫4匹を連れてシェルターに保護されました。シェルターで1匹を亡くし、残る3匹はひどい感染症にかかりレスキューに救われたものの1匹は助かりませんでした。懸命に子猫たちを守っていたペネロペは、私の家で暮らすようになっても音にとても敏感で聞きなれない音がするととても神経質になりました。ペネロペは長かったストレスのためにミルクを作れなくなってしまいました。

ペネロペのミルクが無くなったために、リリーは自分でミルクを飲むことができなくなってしまいました。私は24時間体制でリリーにミルクを与え、ドミニクとリリーに抗生物質を与えました。リリーの体重が100g増える毎に私たちは彼女を祝福しました。小さなリリーは一歩を踏み出すのに苦労しただけでいったん前進を始めると常に前進しました。

ペネロペはミルクができなくなっても我が子をとても溺愛していました。彼女はリリーの回復を助けるために、よりリリーに寄り添いいつも抱き締めていました。
ペネロペはとても痩せていて私の家に来たときには被毛がまだらで皮膚がとても乾燥していました。ペネロペはミルクを与えるために一生懸命でしたが2匹を失ったことで大きなショックを受けてしまい、気力を失くしてしまったのです。私が子育てを手助けするようになったことで、ようやくペネロペはリラックスし始め、心身を休ませることができるようになりました。ペネロペは2匹を抱きしめて母猫の温もりを与えています。ペネロペのお腹にドミニクもリリーも喉を鳴らして顔をうずめていました。

リリーは生後10週を過ぎても平均よりもかなり小さくて離乳食を卒業することができませんでした。それでも少しずつ大きくなり、左目の視力を少し取り戻すことができました。彼女はママの尻尾を追いかけるのが大好きです。
ストレスから少しずつ解放されていったペネロペは、爪とぎを使ったり、オモチャを叩いたりリリーと一緒に遊具で遊び始めました。ドミニクはおもちゃを銜えて走り回っています。

リリーはまだ兄のドミニクよりも小さいままですが、ケンカでは引けをとりません。2匹が遊んでいるとときどきリリーがドミニクを圧倒することさえあります。ママが大好きなリリーはママ・ペネロペの後をどこまでも付いて行きます。そしてリリーは今、大食漢のように食べています。

健康を取り戻した3匹は新しい家族を探す時期を迎えました。辛く過酷な状況で懸命に我が子を守ろうとしていたペネロペはとても愛情深くきっと愛されるでしょう。そして、光を失っても愛情深く元気なドミニクとリリーも。3匹は彼らにふさわしい家族との出会いを楽しみに待っています。