自宅に到着した3匹の子猫たちは生後1週間から10日ほどでした。冬のさなかにも拘らず全員がとても元気でした。3匹ともよく手入れをされていて母猫のたゆまぬ献身が伺えました。1匹は目が開いておらず、2匹は少し開きかけていました。
母猫はふかふかの毛布の上で喉を鳴らし、横になるとお腹を空かせた子猫たちにミルクをあげました。母猫は温かく居心地のいい場所に満足して微笑みを浮かべたように見えました。

私は子猫達にスーパーヒーローに因んだ名前を付けました。ピーター・パーカー、ブルース・ウェイン、クラーク・ケント、そして母猫にダイアナ・プリンス。ダイアナは信じられないほど愛情深く、子猫達に必要なことは何でもしました。ダイアナは決して子猫の傍を離れようとしません。常に子猫たちを抱いていて、ミルクをもらった子猫たちがぐっすりと眠りにつくのを温かい眼差しで見守りました。

ダイアナは常に子猫をきれいに保つことに熱心でした。そして私や夫にもとても優しく接しました。ダイアナは私が子猫たちのお世話をするのを許してくれて、私が子猫たちを膝の上でお昼寝させると私の傍らに寄り添って子猫たちを見守りました。ダイアナは安全な場所で子育てができることを心から喜んでいました。

到着した6日後に4匹を動物病院へ連れて行きました。幸い、ダイアナはFIV(猫免疫不全ウィルス感染症)とFeLV(猫白血病ウィルス感染症)に陰性で子猫たちにも特に問題は見つかりませんでした。きれいに目を開けた3匹は元気いっぱい、ダイアナに愛情を注がれて日に日に大きくなっていました。

3週間が経ったとき、私はダイアナに異変を感じて動物病院へ向かいました。
その日の朝、猫たちに食べさせるために階下へ降りていくと、ダイアナが子猫たちから離れて隠れるような様子を見せていたのです。
血液検査を受けたダイアナは、白血球の数値が非常に高く、カルシウムの数値が非常に低いことが分かりました。白血球の増加は感染症の兆候であり、カルシウムの欠乏は子猫達への授乳による体外への排出と救助前の栄養不足が原因と考えられました。
獣医師は抗生物質とカルシウムをカテーテルで投与しました。ダイアナはその日の大半を病院で休養に費やし、その日のうちに再検査をしたところ幸い正常な数値に戻ることができました。経過を見るために数日中に再検査を受ける予定です。
ダイアナが病院から戻ると子猫たちはホッとした様子でした、特にピーターはママの傍からしばらく離れようとしませんでした。ダイアナはすぐにママモードに戻り、子猫たちにミルクを与えたり身体をきれいにし始めました。

子猫たちは飛躍的に成長し、毎日活発に動き回り遊びと冒険を楽しむようになりました。私は3匹のためにベビーサークルを置いてその中で遊んでもらうことにしました。ブルースは私の膝によじ登ろうとします。ピーターは新しいオモチャが気に入ったようです。元気に遊ぶ子猫たちの傍には変わらず見守るダイアナが居ます。子猫たちが群がる中でダイアナはお昼寝をして体を休めています。

私の自宅にはダイアナの家族の他にもお世話をしている猫がたくさんいます。その中の1匹、ダイアナと同じ日にやって来たソフィアはもうすぐママになります。
ダイアナが子猫にミルクを与えているときでした。ソフィアがダイアナを抱くように寄り添っているのを見つけました。ダイアナが休むために子猫たちから離れると、ソフィアは昼寝を始めた子猫たちを抱いて寄り添ってくれたのです。
ソフィアはダイアナの体調に変化を感じたのか自らサポートしていたのです。私はとても温かい気持ちになりました。

今年は子猫の季節が少し早くなるかもしれません。寒さの中で子猫を育てるのは母猫にとってとても厳しいものです。懸命に子猫たちを守っていいたダイアナは今、安心して子育てができることを喜んでいます。
ダイアナにはソフィアという友人ができ、その後もソフィアはダイアナを支えています。
ソフィアのお腹には少なくとも2匹の子猫がいるようですが、これからもっと賑やかになると思うと私たちは今からワクワクしています。