興奮した状態で警戒する野良猫にシェルターでは妊娠を疑っていましたが、すぐに診察することができませんでした。
シェルターは子猫を懸命に守ろうとする野良猫を見てストレスのない環境を整えてあげたいと思ったのです。
ラスベガスでレスキュー活動をしているニッキ・マルチネスがシェルターに向かい出産直後の野良猫に会いました。
ニッキが撫でようとすると母猫は本能的に反応して子猫を守ろうとしたそうです。
ニッキは動物保護施設Hearts Alive Village Las Vegasに助けを求め、そこで養育ボランティアをしている私が彼女たちのお世話をしたいと申し出ました。

私にはちょうど空いた養育室があり、すぐに部屋の準備をしました。
自宅に着いた母猫は早速用意した養育室に入ると新しいベッドの臭いをかぎ、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。
彼女は私が子猫のお世話を始めても気にする様子を見せませんでした。
自分を迎えた家を気に入った野良猫はとても気さくで愛情たっぷりな猫でした。

私は母猫にモリーと名前を付けました。
モリーは殆どの時間を子猫たちの世話をしたりきれいにすることに費やしました。
子猫達がママのミルクでお腹を満たし、そろって眠るとずっとそばに寄り添って我が子を見守り続けていました。
モリーは子猫達にたっぷりの愛情を注ぐいい母猫でした。

モリーの子猫は茶色と白のオスの4匹とモリー譲りの三毛のメスが1匹。
たくさんミルクを飲んでママの温もりに包まれて順調に大きくなりました。
目が開いて這い這いを始めると活発に動き回るようになりました。
そして生後5週になるとそろって離乳食を食べるようになりました。

子猫達がお互いに遊び始めるとモリーは私と一緒に過ごす時間が増えていきました。
モリーは私と一緒に子猫達を見守りながら、注目されることを喜んで私の膝の上で過ごすのも抱っこも大好きです。
私とオモチャで遊ぶモリーはとても楽しそうです。

子猫たちはドライフードを食べられるようになりましたが、大きくなってもいつもそろってモリーのところへ集まりミルクをもらいます。
子猫達が十分に大きくなったら彼らの永遠の家を探し始めますがそれはもう少し先になります。
それまでモリーは子猫達のために温かいお腹とミルクをいつでも用意しています。

人生の大半を路上で過ごしてきたモリーにとって温かく安心して過ごせる人間との暮らしは心地よいものでした。
モリーの最後の子育てが終わると、彼女は避妊治療を受けます。
モリー自身にもきっと愛情を注いでくれる家族との出会いが待っているでしょう。
モリーに愛情を注がれた幸せな子猫達と、深い愛情を持って子猫たちを守り抜いたモリーの未来が楽しみでなりません。