私はアラバマ州キャプショーの動物保護施設Forgotten Felines of Huntsvilleで養育ボランティアをしています。
2匹の飼い主だった女性は職を失い、州外へ引っ越すことになり2匹を連れて行くことができませんでした。
女性は仕方なく2匹をシェルターに連れてきたそうです。
彼女の家にはキャロラインとオスのチャールズの2匹しかおらず、子猫の父親は間違いなくチャールズでした。

私の自宅に到着したキャロラインはとてもきゃしゃな身体付きでした。
キャリーケースからすぐに出て来て嬉しそうに尻尾を高く上げたまま、部屋の中を隅々まで見て回りました。
満足したキャロラインは私の傍に寄り添いました。

チャールズは避妊治療を済ませ、数日遅れてやってきました。

約4,900gのチャールズは2,700gと華奢なキャロラインの2倍近い大きさでした。
到着したときのチャールズはまだ動物病院の臭いが残っていたので、キャロラインは少し嫌がっていました。
でも、再会を喜ぶチャールズは嫌がるキャロラインの後を付いてまわり『NO』と言わせませんでした。
チャールズの臭いが薄れるにつれ、キャロラインとひとつのお皿から一緒に食事をしたり、頭を舐め合ったり、一緒に遊び始めました。

キャロラインはとても活発で、オモチャで遊ぶのが大好きです。
気に入ったオモチャを見つけると跳ねまわって遊びました。
私はキャロラインの出産に備えてキャリーケースのサイズの異なる産屋をふたつ作りました。
準備が終わると興味津々の2匹がそろって出来栄えを確かめに来ました。
キャロラインはなぜかゆったりしたものではなく小さなサイズの方を気に入ったようです。

キャロラインはチャールズの半分のサイズしかないにもかかわらず、リーダーシップをとっているのはキャロラインでした。
チャールズはいつもキャロラインに先に食事を摂らせて彼女の後ろに控えています。
2匹の遊びの時間では、キャロラインが言えばチャールズは後ずさりして彼女におもちゃを譲りました。
チャールズがキャロラインにとても優しく大事にしているのが分かりました。
今まで妊娠中の猫のお世話をしたことはありましたが、父親が一緒にいるのは初めてなので私にとってとてもいい経験になりました。

キャロラインとチャールズの絆はとても強く、チャールズは食事ごとにキャロラインが来るまでじっと待っていました。
そして、大きくなるお腹を抱えたキャロラインを気遣うようにほぼ1日中彼女の状態をチェックしました。
チャールズはどこまでもキャロラインに優しいのですが、それはキャロラインも同じでした。
キャロラインは彼女がお昼寝の時間になるとチャールズを抱きしめてとても丁寧な毛繕いをします。
おかげでチャールズの耳はいつも完璧な状態でした。

2匹のお世話を始めて1か月が経とうとする頃キャロラインのお腹はずいぶん大きく膨らんできました。
バレンタインデーの前日、私はチャールズが彼らの部屋のドアを開けてと合図する音で目を覚ましました。
私が朝食を持って彼らの部屋へ行くと2匹が部屋の入り口で待っていました。
しっかり朝食をとったキャロラインは産屋に入りしばらくして陣痛が始まりました。
私は彼女の傍に座り声をかけながら少しの間彼女をさすりました。
陣痛の間、チャールズはキャリーケースの外からキャロラインを励まそうと何度か彼女の頭を舐め鼻にキスをしました。
キャロラインはチャールズの付き添いにとても安心することができたと思います。

子猫の声を聴いたチャールズはすぐに駆けつけて様子を確かめていました。
キャロラインが子猫の身体をきれいにしている間、チャールズはすぐ傍でキャロラインと子猫を見守り続けていました。

キャロラインは5匹の健康な赤ちゃんを無事に出産しました。
チャールズには茶色いトラ縞のブチがたくさんありますが、子猫たちは全員トラ縞を全身にまとって生まれました。

子猫達を溺愛するキャロラインは我が子に24時間ミルクを与えきれいに保ちながら喉を鳴らしています。
キャロラインの足が塞がっていることを知っているチャールズは、いつでもサポートできるように見守っています。
特に子猫が鳴きだすとチャールズはときどきキャロラインの様子をチェックしています。
5匹の子猫たちはキャロライン譲りの白いつま先が目印の子猫もいますが、それ以外見分けがつかないほどそっくりでまだ性別も分かりません。
2匹の子育ては今始まったばかりですが、両親に愛情を注がれている子猫たちはきっと元気に成長するでしょう。
私は2匹を支えていきますが、本当に楽しみが尽きません。