私の兄はペットにトラブルを抱えていて家族の間には動物を持ち込まないというルールがありました。
ゴミ箱の傍で暮らしている野良猫たちが心配でしたが、私は彼らを家に連れて帰ることができませんでした。
しかし母猫が姿を消してしまい、置き去りになった子猫達に異変を見つけた私は家族に内緒で子猫たちを連れて帰ることにしました。
子猫達を迎えに行ってタキシードの子猫を掬い上げたとき、彼の姉妹はすでに亡くなっていました。
私は2匹を助けることができませんでした。

その夜タキシードの子猫を連れて帰ったのですが、子猫は感染症のために目を開けられず衰弱のために立ち上がって歩くこともできませんでした。
食べものを与えて私のベッドに寝かせると子猫はすぐに眠ってしまいました。

次の日、私は子猫を動物病院へ連れて行きました。
点滴をうち必要な薬を処方してもらうと子猫は少し立ち上がって目を開けることができました。
薬は子猫に力を与えてくれたようでした。

1週間後、子猫の目は感染症が回復し始め食欲が戻ってたくさん食べるようになりました。
それまで鳴く元気もなかった子猫は私の膝に上るようになりときどき鳴くようになりました。

2週間後、子猫はさらに元気を取り戻して活発に動きまわるようになりました。
私は子猫をダンテと呼ぶようになりました。

しばらくして、すっかり回復したダンテは私の後を付いてまわるようになりました。

ダンテは私の膝の上が大好きです。
私は家が必要なダンテを家族に迎えることを決心しました。

ダンテはイタズラを覚え私が購入したばかりの200ドルもしたマウスを壊してしまうこともありました。
とてもショックでしたがダンテが元気になった証拠だと思うと私は怒ることもできませんでした。

その後私はダンテに友達が必要だと思い2匹目の猫を家族に迎えました。
彼らはすぐに仲良くなくなり、ひとつのベッドで抱き合っています。

ダンテと出会った頃の私はうつ病で辛い時期でした。
私はダンテの姉妹を助けることができませんでした。
だからダンテだけでも健康に戻ってほしいと思い一生懸命世話をしました。
ダンテが回復へ向かうごとに私がどれほど励まされたか分かりません。
ダンテの回復は私が見失っていたものを取り戻すきっかけになりました。
自分の家を見つけたダンテは私の人生を救ってくれました。