その地域には野良猫たちが多く暮らしていて、野良猫のコロニーのお世話をしている家族がいました。
その日私は避妊治療が必要な猫に使うトラップを家族に届けに行っていました。

車を運転していた私は道の真ん中に座っている見かけたことのない子猫を見つけました。

子猫の様子を見ようと車を降りて近付こうとすると、子猫はすぐに走って逃げました。
私は子猫から離れて後を追いました。
すると庭から別の猫数匹が姿を現すブロックに辿り着き、そこに6~8匹の猫が暮らすコロニーを見つけました。
そして、猫たちは人間の助けが必要なのが分かりました。

追ってきた子猫は母猫らしき猫と兄弟と思われる年上の猫と一緒に姿を見せました。
私は彼らを保護しようと思い、トラップを仕掛けていました。
すると、追ってきた子猫が美味しそうなウェットフードを我慢できずにトラップに入りました。
しかし母猫は子猫が食べものを求めて歩いたときでさえ、トラップに入ろうとはしませんでした。
結局母猫を捕まえることはできず、私は子猫と母猫を引き離す結果になったことに胸が痛みました。

しかしその地域で野良猫のお世話をしている人が母猫を捕まえると言ってくれたので、私は子猫だけを連れて帰ることにしました。

私は以前この地域で猫を保護しましたが、あまりにも健康を害していた猫はその後亡くなってしまいました。
外で暮らす子猫は特に病気にかかりやすいリスクを抱えています。
私は子猫に同じことを繰り返したくありませんでした。

私は母猫とほかの猫たちを捕まえると言ってくれた人たちに、翌日トラップを持って行く約束をしました。
一日も早く母猫がトラップに入って欲しい・・・私は祈るしかありません。

子猫はお腹を空かせていて、トラップの中でウェットフードを全部食べてしまいました。
私はすぐに子猫のお世話をしてくれる養育ボランティアを探し始めました。

子猫はノミに覆われていて、耳の中にもノミが寄生していました。
私は子猫の身体から1匹残らずノミを取り除き、耳の中をきれいにしました。
さらに子猫はお腹の寄生虫の治療など必要な治療を全て受けることができました。
お風呂に入れてもらった子猫は再びお腹いっぱいになるまで食べて、満足そうに喉を鳴らし始めました。
子猫は私が櫛を通してあげている間、ずっと喉を鳴らしていました。
私から逃げた子猫を追いかけたことを想うと、人懐っこくリラックスしている子猫に驚かされました。
そして子猫は養育ボランティアのアナさんがお世話を引き受けてくれることになりました。

子猫は6本目の指を持つポリダクチル(多指症)で生まれていました。
アナさんはヘミングウェイの作品に因んで子猫にサンティアゴと名前を付けました。
サンティアゴはアナさんに愛情を注がれ、たっぷりの食べものと居心地のいい環境に満足して暮らし始めました。
サンティアゴはこの数日で彼の運命を大きく変えました。

私たちが暮らすフロリダは猫の数が多すぎて猫を飼う人の数が足りません。
外で暮らす猫たちには厳しい現実が繰り返されています。
私たちはTNR活動に参加する人が増えることを願いながら活動しています。