実は、私は子猫の声に気付かずに通り過ぎていました。
友だちが助けを求める叫び声に気付きそれが子猫の鳴き声だと言ったのです。

子猫は手のひらに乗るほど小さくてひとりぼっちでした。
私たちは地元のシェルターに子猫を連れて行きましたが、小さな子猫のお世話をするだけの資金が無いと断られてしまいました。
シェルターのスタッフが子猫はとても小さいので助かる見込みがないかもしれないと忠告しました。
子猫を連れて帰ったその日の夜に撮影しました。

数日後、子猫はミルクをたくさん飲んで少しずつ大きくなっていました。
私はすでに猫のタープと暮らしていたので、子猫を育てたら引き取り手を探すつもりでいました。
だから子猫に名前を付けるのが怖くてあえて名前は考えませんでした。

8日後、子猫の目が開きました!
そして子猫はその少し前から喉をゴロゴロと鳴らすようになっていました。

10日ほど経ったときでした。
子猫の見た目が変化してきたのです。
雪のように真っ白だった子猫の耳と顔に、まるでシャム猫のようなグレーが見えるようになってきました。

2週間くらいの時、模様がもっとはっきりしてきました。

この頃子猫は離乳を迎えました。
子猫が初めてベビーフードを食べたとき、私は思いました。
『これでもっと眠れる・・・』

お世話を始めて1か月後、子猫の耳と尾は濃いグレーから黒、体は薄いグレーになりました。
鼻の周りと足は真っ白のままでした。
子猫の色が変わり始めたとき、目がブルーになると思ったのですがその予想は外れてグレーのままでした。

友だちに手伝ってもらって、キャットツリーを作りました。
我ながらなかなかの出来栄え。
子猫も気に入ってくれました。

生き延びることができないかも知れないと言われていた子猫。
最初のうちは私が眠っている間に子猫が死んでしまうのではないかと心配でたまりませんでした。
時間ごとのミルクのために睡眠不足の日が続きました。
だけど子猫はしっかりと生き延びて大きくなり、私の後を付いてまわるようになりました。
最悪・・・私は子猫が居なくなるなんて考えらなくなっていました

私は子猫にピクセルと名前を付けました。
ピクセルはターブともすっかり仲良くなっていて、まるで姉妹のようでした。

小さくて雪のように真っ白な子猫から、私が今まで出会った猫の中で一番分かりやすい変身をとげたピクセル。
引き取り手を探すつもりで育て始めたピクセルは、睡眠不足の日々と努力と愛の結果、元気に成長して私の家族に加わりました。

あの日、私は生まれたばかりのピクセルと出会い1年後に彼女の成長を心から祝うことができました。