外に出てみると、保育園の駐車場に置いてあるゴミ箱の間から子猫の鳴き声が聞こえているようでした。
見つけた子猫は雨に濡れ、とても痩せていて助けを求めるように大きな声で鳴いていました。
子猫に近付くとすぐに駆けだして別の場所に逃げようとしましたが、子猫が通りへ出ないうちになんとか捕まえることができました。

車に乗せていた毛布にくるむと、子猫は何度もくしゃみをしてシャーッと威嚇していました。
でも10分くらい経つと私が助けたのだと理解したようですっかりおとなしくなりました。
周囲の人に子猫を知らないか訪ねましたが、子猫を知る人はいませんでした。
私は子猫を連れて車に乗ると自宅へ向かいました。
私たちはオレオという猫と暮らしています。
子猫はきっとオレオのいい友達になります。

子猫は冷たい雨の中から助けられてホッとしたようです。
ずっと喉をゴロゴロと鳴らし続けていました。
子供たちは子猫にウィペットと名前を付けました。
オレオもウィペットも子供たちが大好きなビスケットの名前をもらいました。

自宅に着くと、バスルームでウィペットに食べものと水をあげました。
ウィペットはキャットフードのボウルを空にしました。
お腹がいっぱいになったところでお風呂に入れました。
ウィペットはすっかり私たちに馴染んでくれ、身体がきれいになると私に肩の上で安心しきって眠りました。

オレオはいつもと違った雰囲気に興味津々でした。
ウィペットの準備が整ったところでオレオは彼女がいるベッドの上に飛び乗りました。
オレオがウィペットに挨拶をすると、ウィペットはオレオの身体の隅々に自分の顔を擦りつけました。
それからというもの、ウィペットはオレオの後をずっと付いてまわりました。
最初の夜、ウィペットはふかふかのベッドで私とオレオと一緒に過しました。

オレオはオスですが、ウィペットはきっとオレオを母親のように感じたのだと思いました。
オレオもウィペットをとても気に入ったようです。
ウィペットがオレオの傍で横になると、いつも彼女の耳からしっぽの先まできれいにします。

オレオは食事やトイレの方法をウィペットに教え、毎食後、彼女をきれいにしてくれます。
ウィペットは毎朝、大人の猫に負けないくらい大きな声で鳴きます。
早く朝ごはんをちょうだい!・・・そう言っているのです
朝食を済ませるとオレオの横で丸くなってお昼寝の前に体をきれいにしてもらう準備をしています。

恐らく捨てられていたウィペットは雨の中、ひとりぼっちでどんなに心細かったでしょう。
あれから4か月、すっかり成長したウィペットですが、相変わらずオレオの後を付いてまわって彼の傍を離れようとしません。

ウィペットは家を見つけたときに、ずっと寄り添ってくれる親友を見つけました。