子猫は生後約7週のオスで、野良猫として発見されシェルターに収容されていました。
子猫は私が近付いて行くとさらに大きな声で鳴きました。
子猫は盲目のようでした。
私はどうしてもその子猫を残していけませんでした。
3匹を引き取りそのまま動物病院へ向かいました。

子猫は疲れていて、怖がっていて、食べもの以外には何も反応しませんでした。
私は自宅に着くとフカフカの毛布に子猫をくるみ、さらに温熱パッドで温めました。
その日の夜、心配そうな私の犬が囲いの中で子猫に寄り添ってくれました。

次の日、子猫は全く違った子猫に変わり、私の顔を舐めながらおもちゃで遊び始めました。
もう大きな声で鳴いてはいませんでした。
子猫は遊び心があって愛情たっぷりの子猫でした。

私は子猫をブリンキンと呼びました。
ブリンキンは小眼球症(染色体の欠損から眼球が異常に小さい先天的な疾患)のために盲目で生まれていました。
ブリンキンは全く気にしていないようでしたが、私はブリンキンのために質の高い環境が必要だと思いました。
私は9匹のペットの他に犬や猫20匹あまりのお世話を引き受けていました。
私はひとりでお世話をしているので特別な子猫にしかるべき注意を払うのは難しいかもしれない・・・そう考え、マサチューセッツ州の動物保護施設オッド・キャット・サンクチュアリーに連絡を取りました。

オッド・キャット・サンクチュアリーは病気や障害を抱えたり、ネグレクトなどの虐待を受けた猫たちを受け入れています。
そこで新しい家族を探したり出会いに恵まれなかった場合は生涯に渡って家を提供する活動をしています。
施設の創設者タラはブリンキンを快く迎えいれ、彼にメルヴィンと新しい名前を付けてくれました。

新しい家で暮らし始めたメルヴィンは、痩せ気味だったからだが数日の間にふっくらとしたお腹を見せてくれるようになりました。
タラは食べたち遊んだりするのが大好きなメルヴィンのことを完璧な男の子だと言いました。
メルヴィンは誰かの注意を引こうと大きな声で鳴き、誰かが彼を抱いた瞬間に喉を鳴らし始めると話してくれました。

メルヴィンは驚くほどの聴力と嗅覚で、動いているオモチャの場所を特定したり察知することができました。
匂いを嗅ぎ、音を聞き分けて動き回り、見えないことが彼をさらに勇敢にして何も恐れてはいないようだと言います。
タラにはメルヴィンが視覚を使うのとは全く別の方法で『見て』いるように感じられるといいます。
そしてメルヴィンは新しい家の中にもうお気に入りの場所をいくつも見つけてしまいました。

私はメルヴィンに最高の家を見つけることができてこれ以上幸せなことはないと思っています。
メルヴィンの人生がより充実したものであってほしい、そのためにできる限りのことをしようと思っています。
そしてそれが少しでも彼らのために役に立つことを願っています。

通りをさまよっていた盲目の子猫は何も恐れず、何も諦めていませんでした。
メルヴィンの小さな叫び声は彼の運命を変えるきっかけを作り、彼は最高の家へ導かれていきました。
私もタラもメルヴィンの成長が楽しみでなりません。