2匹の子猫はヴァイオレットとパンダと名付けられ、姉のイヴと共に地元の保護施設Alley Cat Rescueへ移されました。
ヴァイオレットとパンダは養育ボランティアのエレインがお世話を引き受けてくれました。
初めは怖がっていた2匹は家具の下に潜んでしまいました。
決してひとりでは出てこようとはせずに、いつも姿を現すときは2匹一緒でした。
2匹は常に寄り添いどちらかの姿が見えないと見つかるまで探し回らなければなりませんでした。

ヴァイオレットとパンダはMPS(ムコ多糖症)という遺伝子性の疾患を抱えて生まれました。
2匹は生後7~10か月くらいでしたがMPSの影響で十分に発育することができずとても小さな体をしていました。
2匹は生後7週の子猫と変わらない骨格をもち体重は1.7kgだったのです。
彼らの後ろ足は筋肉がほとんどなく、未発達の骨は骨折しやすい状態でした。
結膜炎や角膜潰瘍の症状が見られ、獣医師に処方された数種類の薬を服用しなければなりませんでした。

エレインはヴァイオレットとパンダを健康な状態に戻し、特別なお世話が必要な猫を家族に迎えてくれるあたたかい家族を見つけまで精一杯お世話をするつもりでいました。
しかし、エレインとその家族は愛情を注いで2匹と暮らしていくうちにすでに2匹が永遠の家にいることに気付いたのです。
エレインたちはヴァイオレットとパンダを正式に家族に迎えました。

エレインと彼女の家族はヴァイオレットとパンダに愛情を注いで2匹を温かく見守り続けました。
しかしMPSはヴァイオレットとパンダの免疫システムを低下させ、ひとつの問題が解決すると別の問題が現れ薬を飲まずに過ごす日はおよそ2ヵ月の間に1日もありませんでした。
エレインはこれ以上成熟する可能性の低い彼らの骨を悲しみ彼らを助けようとしました。
骨折や感染症、病気のリスクの高い人生を送らなければならない2匹のためにできることを精一杯考え、実践していたのです。

ヴァイオレットとパンダはあまり鳴くことがありません。
ジャンプしたりよじ登ることもありません。
だけど歩き回り、走り回ったり、オモチャで遊んだり普通の猫の10倍くらいたっぷりの食事を摂ります。
何よりヴァイオレットとパンダの絆は信じられないほど強く、エレインたちは寄り添いあう2匹の姿に幸せをもらっていると言います。

ヴァイオレットとパンダは家族の膝の上で寄り添って眠ることが大好きです。
もし、パンダがエレインの膝の上で注目を集めて気持ちいい眠りに就こうとしていたらヴァイオレットは自分も同じ眠りにつくためにパンダの隣に走ってくるでしょう。
ヴァイオレットは仲間外れにされるのが我慢できないのです。

後ろ足に問題を抱えても、エレインに支えられたヴァイオレットとパンダは遊びが大好きでお気に入りのおもちゃを持っています。
エレインは2匹のために新しいキャットタワーを置きました。
それはすぐにヴァイオレットとパンダのお気に入りになりました。

ヴァイオレットとパンダのためにエレインたちはMPSの専門医を見つけました。
詳しい検査を行いながら、アドバイスをもらっています。
小さな2匹は痛みや不快感と戦うときもありますが、お互いに支え合い最高の家族に囲まれています。
2匹はきっと幸せで愛情に包まれた暮らしを続けるでしょう。
ヴァイオレットとパンダはコロニーから救われて最初に最高の家族を見つけました。