田舎道沿いに何かの気配を感じた家族は確かめるために車を寄せて停車しました。
びしょ濡れの小さな子猫を見つけた家族は人気のないその場所で子猫が捨てられたに違いないと思ったそうです。
子猫は逃げることもできないほど衰弱していて家族は子猫を抱いて温めながら自宅へ連れて帰りました。
子猫には下痢の症状があり食べようとしなかったため、家族はChatons Orphelins Montréal(COM)に助けを求めたのです。

診察を受けた子猫は生後8週のメスでした。
まるで骨を包んだ袋のようにやせ細り、子猫の体重は480gしかありませんでした。
それは生後1か月の小猫の平均体重でしかありません。
獣医師は子猫のお腹の寄生虫と下痢の治療を施しました。
家族に救われなければ子猫は夜を越えられなかったかもしれない・・・子猫はぎりぎりのところで命を救われていました。

子猫にはリオと名前が付けられました。
リオは養育ボランティアの自宅でお世話をすることになりましたが、なかなか食べることができず24時間体制で時間ごとにシリンジで食事を与えなければなりませんでした。
しばらくして抗性物質と栄養補助食品の効果で回復に向かい始めるとようやくリオは活発に動けるようになりました。

リオは養育ボランティアの人間のママが少しでも傍から離れると決まってママを探して鳴き続けました。
家族に見つけられるまでよほど心細かったのかリオはひとりになることを嫌い、常に誰かの傍で自分への注意を欲しがりました。

リオのお世話を始めた頃、COMに地元のシェルターから1匹の子猫が連れてこられました。
ヴィルグレと名付けられた子猫はひとりぼっちで衰弱していたところをシェルターに保護されました。
ヴィルグレは体重が250gしかなく彼女もまたリオと同じようにギリギリのタイミングで救われていました。
ノミに覆われてやせ細っていたヴィルグレは、ひとりぼっちでいるのに耐えられずにスタッフが迎えに行って抱き上げるまで鳴き続けていたそうです。

幸いなことに施設でお世話を始めたヴィルグレは旺盛な食欲があり、僅か1週間で体重を100g増やすことができました。
しかし、淋しがり屋のヴィルグレは養育ボランティアから飲ませてもらわないと決してひとりでミルクを飲もうとはしませんでした。
ひとりぼっちで発見され、常に誰かに寄り添ってもらいたいリオとヴィルグレ。
私たちは年齢の近い2匹を一緒にお世話することにしました。

それぞれが健康に回復するのを待って、私たちは2匹にお互いを紹介しました。
するとリオはすぐにヴィルグレの後を付いてまわるようになりました。
それはお互いに一目惚れでした。
リオとヴィルグレはすぐに結び付き、別々にいるのを見ることが難しいほど片時も離れなくなりました。

2匹のお気に入りは一緒に段ボール箱で遊ぶことです。
リオが外から見ている間ヴィルグレは箱の中に居続けます。
リオはヴィルグレのすることをマネしようとするのです。
やや内気なリオは活発で恐れを知らないヴィルグレの影響を受けてより社会性を身に着け個性を開花させていました。

それぞれがひとりぼっちで衰弱して見つかった2匹はここで大好きな友達と出会うことができました。
そして12月16日、この日2匹は永遠の家を見つけ一緒に旅立って行きました。
リオとヴィルグレはもう離れることはありません。
温かい家族に囲まれ、大好きな親友と一緒に、初めてのクリスマスを迎えます。