子猫の写真を見たとき、私は2年前に亡くした愛猫のレモンの面影を見ていました。
レモンは盲目で生まれていましたがライムも盲目であり同じグレイであることに運命的なものを感じてどうしても会ってみたいと思いました。
ライムと初めて会ったとき、私はライムにレモンを重ねてはいけないと思っていました。
しかしライムは私の腕の中でレモンとは全く違う猫だと感じさせてくれました。
レモンが引き合わせてくれたのかもしれない・・・私はライムに心を奪われてとても幸せな気持ちになりました。

私はライムを家族に迎え、幸運にもライムの妹にも永遠の家が見つかりました。
ライムの目は摘出手術を受けるしかありませんでしたが、私はレモンと暮らした経験から盲目の猫が素晴らしい能力を発揮し普通の猫と変わらないことを知っていました。
自宅に戻ってきたライムは私が予想した通りほかの猫と変わらない、それ以上に活発な子猫でした。

私はゆっくりと家族として暮らす2匹の犬と2匹の猫をライムに紹介しました。
ライムは犬のレティの尻尾を追いかけはじめ、レティはしっぽにまとわりついてくるライムをとても可愛く感じたようでした。
2匹が友情を結ぶのに時間はかかりませんでした。
ライムとレティはおもちゃを分かち合い、いつも一緒に寄り添うようになりました。

ライムはレティが散歩にでかける間ずっと鳴き続けています。
そしてレティは散歩から帰るとライムのもとへ走っていきます。

彼女たちはおもちゃで綱引きをして大騒ぎで遊びます。
だけどそれはおもちゃの取り合いではなく、2匹がひとつのオモチャで一緒に楽しんでいるのです。
ライムとレティは5か月の間に切り離せない親友になりました

盲目の猫は失った視覚を補うためにほかの感覚を駆使して補います。
ライムは確実にその嗅覚が日に日に鋭くなっていると思います。
どこかに食べものがあるとライムは誰よりも早くすぐに嗅ぎ付けてしまいます。
さらにライムは飛んでいる虫を捕まえることもできます。
ライムは家具の角を正確に覚えていてぶつかることはありません。
キャットツリーの一番高いところに寝るのはいつもライムです。

私がライムのために気を付けることといえば、家具の位置を頻繁に動かさず、ライムが家の中を動きやすいように配置を少しだけ調整するくらいでしょうか。
私はレモンとライムと暮らしてきて、彼女たちが持っている能力を最大限に発揮して充実した人生を送ることができることを知っているので、盲目の猫に同情される必要はないと信じています。
むしろ同情するべきではないと思っています。
それよりも盲目の猫をうんと愛することが大切です。

レティとの特別な友情を築いたライムは、2匹の猫ラジャとデッドプールと過ごすのも大好きです。
年上の猫たちはライムを温かく抱きしめてくれます。
いつの間にかライムは私たち家族の中心にいる存在になりました。

レモンは6か月という限られた時間を精一杯生きて旅立って行きました。
レモンとの時間があったからこそ、私たちはライムを自然に迎え入れることができました。
ライムはのびのびと生きる姿で私たち家族を笑顔を増やし、より深く繋いでくれています。
自信に満ちているライムは私たちの人生を豊かにしてくれています。