庭へ続く扉に父の気配を感じると、猫たちはいっせいに扉の周囲に集まってきます。
ズームを除いては。
(ズームは最も野性を残す猫で、食事と睡眠に庭へ戻って来る以外は外へ出かけています。
それは彼女の望む生き方で、彼女は庭の仲間たちをとても大事にしています。)
ズームはテーブルの下に朝食が置かれるのを分かっているので扉の前まで行くことはありません。
彼女は悠然とテーブルで待っています。

水曜日。
私がプリンセスと呼ぶローリング・キャットは、必ず窓際に上ってほかの猫よりも高いところで待っています。
そして、朝食に最も執着を持つダルタニアンは誰よりも扉の近くで父を待ちます。
父が姿を現すと、ダルタニアンは庭の猫を代表して父に向かって手を伸ばします。
ダルタニアンがある意味真剣に差し出す手を、ガラスの扉の向こうで父は嬉しそうに受け止めます。

木曜日。
やっぱり。
立ち上がって待つダルタニアンがガラスの向こうの父に猛アピールしています。

金曜日。
もし届いたら、ダルタニアンは扉を開けるかもしれませんね。

土曜日
ビッグヘッドがダルタニアンのガールフレンドに何か窘めていました。

日曜日
あなたはきっと思ったでしょう。

“おや?・・・ダルタニアンが居ない?”

いやいや、今日は日曜日。

ダルタニアンは日曜日にいつも寝過ごしてしまいます。
ほかの猫が食事を始めた頃にようやく起き出してきました。

それにしても降りるのが下手だなぁ・・・

私は父の側でしたから、こうやってみるととても新鮮で奴らがなおさら愛おしく感じました。

毎日変わらない彼らの朝食の光景。

私は変わらないことに安心できます