テーター・トットは橈骨形成不全症と診断されていました。
テーターの前脚は橈骨が短く、尾がねじれていて指がたくさんある多指症(ポリダクチル)でした。
痛みは全くなく、テーター自身はほかの猫と同じように何でもしようとしました。
とても大きな声で鳴き、24時間常に注目と食べものをおねだりして鳴く甘えん坊でした。
少しでも傍を離れるとテーターのもとへ戻って抱きしめるまでずっと鳴き続けていました。

私には飼い猫のウルフィーが居ます。
ウルフィーは養育室から聞こえる子猫達の声が気になて仕方がありませんでした。
そして、ひときわ大きな声で鳴くテーターの声にももちろん興味を持っていました。
ウルフィーが子猫達を訪れたとき彼は1匹ずつ匂いを確かめていました。
テーターは早くウルフィーに気付いてほしくて盛んにアプローチをかけていました。テーターの匂いを確かめたウルフィーは小さなテーターが気に入ったようでした。
2匹はすぐに意気投合してテーターは常にウルフィーの後ろをべったりと張り付くようについて待っ割るようになりました。

2匹は本当の兄弟のように結びついて行きました。
テーターはウルフィーが傍にいないとウルフィーが傍に車で鳴き止みませんでした。
ウルフィーはそんなテーターをとても可愛がり、家猫として暮らす上で必要なことすべてをテーターに教えてくれました。

ウルフィーはっテーターに段ボール箱に連れて行き、遊び方を教えていました。
ウルフィーはテーターに覚えてほしいことがあるといつも一緒にやって見せていました。
きっとウルフィーはかつての自分とテーターを重ねていたのだと思います。
ウルフィーも幼い頃に兄弟とともに保護され、健康上の問題を抱えていた彼は獣医師に安楽死を薦められたのです。
苦難を乗り越えたウルフィーはテーターの前脚も彼が少し違った歩き方をすることも気にすることはありません。
でもきっと何か感じるものがあるのだと思います。

それはウルフィーの誕生日のことでした。
私たちはウルフィーにお祝いにおもちゃをプレゼントしました。
するとウルフィーはおもちゃを銜えるとテーターのもとへ行きました。
ウルフィーはテーターに先に遊ばせたのです。
私はウルフィーが仲間にもらった友情を覚えていて可愛がっているテーターに同じことをしているのだと思いました。

ウルフィーは常にテーターが必要とするときは喜んで抱きしめていました。
テーターはウルフィーの友情のおかげでさみしい想いをすることはありませんでした。
そしてテーターはその個性を開花させていきました。
一緒に暮らし始めて2か月が経ったとき、テーターは旅立つ準備を整えました。

12月9日、テーターは同じ橈骨低形成症のルーが待つ永遠の家へ旅立って行きました。
早速新しい両親はルーと遊ぶテーターの様子を伝えてくれました。
テーターにとって最高の家族が見つかり、いつもと変わらないテーターのヤンチャな顔がそこにありました。

安楽死を免れた2匹の猫はそれぞれが次のステップへ登る出会いを果たし、テーターは永遠の家を見つけることができました。
ウルフィーは与える側に回りテーターを送り出した彼は再びテーターに続く子猫達を迎えています。
ウルフィーは自分が何をするべきかを知っているように振る舞っています。
子猫達を温かく見守るウルフィーは、子猫達の明るい未来を見ています。