2015年の秋、カナダの農家で劣悪な多頭飼いの中で暮らしていた子猫たちが保護団体「Humane Society International (HSI)」のレスキュー隊によって救い出されました。
飼い主の女性は過去にも多頭飼育崩壊で起訴された人物でまた同じことを繰り返すという酷い事件です。
保護された子猫は合計91匹で残念ながらほとんどの子猫は瀕死の状態でした。
今回の子猫「ピピン」のそのうちの1匹だったのです。
ピピンは特に助かる見込みがないと思われるくらい衰弱していました。
体重も軽く体中が汚れ被毛はもつれて酷い状態のためスタッフも扱いに慎重だったそうです。

助からないかもしれないような悲惨な状態のピピンでしたが、何とか助けたいという思いでボランティアのサラヤ・サーストンさんに預けられ24時間体制で看病をしてもらいました。
サラヤさんの献身的な看病のおかげでピピンは命を取り留めたのでした。
そして徐々に回復し体力もついてきたピピンは里親探しを始めても大丈夫なくらいに元気になりました。

里親募集をして間もなくリアム・マコーネルさんと恋人のアニ・アンラウさんは友人からピピンのことを知り、ピピンを家族として迎えたいと名乗り出たそうです。
リアムさんたちの家には「ガビー」という先住猫がいたのですが、もう1匹欲しいと考えていたところだったのです。
ピピンの写真を見てひと目ぼれしてすぐに里親の手続きをしました。

新しい家にやってきたピピンは最初戸惑いケージから出るとカウチの下に逃げ込んで出て来なかったようです。
リアムさんたちはピピンの気持ちを考え、エサや水をカウチの下に置いてあげて気長に待ちました。
ガビーを怖がるといけないのでガビーにもベッドルームへ連れて行きました。
リアムさんはピピンが心配なのでその夜はカウチの上で眠ることにしました。
すると夜中の12時を過ぎた頃にピピンはカウチの下から出て来て家の中を探索しリアムさんと遊ぶまで打ち解けていました。

ピピンはリアムさんの家族の一員になってから3年。ピピンはすっかり大人の猫になり楽しそうに暮らしています。
子猫のときに過酷な目にあったピピン。これからもリアムさんたちからたっぷりと愛情を注いでもらい幸せに生活していくことでしょう。