ある日、南アフリカの西ケープ州にある動物保護施設「The Kitten Cottage」に1本の連絡がありました。
ある工場の中に野良の子猫が迷い込んできて動くフォークリフトに巻き込まれ大ケガを負ったためすぐに助けてほしいという内容でした。
施設のレスキュースタッフが現場へ急行すると子猫の傷口は深く出血し危険な状態です。
スタッフは子猫を保護し施設へ戻り治療を始めました。
傷口を消毒し、縫合した後強力な抗生物質と鎮痛薬を子猫に投与しました。
子猫の傷は酷く助からないかもしれないと思ったのですが、治療中に小さな声で「ミャー」と鳴いたのを見て子猫が生きたいという気持ちが強いとスタッフたちは感じたそうです。
子猫はケガの痛みが酷くなかなか寝付けない日が続いたそうですが必死で耐えました。

スタッフはつきっきりで看病しました。
保護して2日目、子猫は体内で発熱し意識も朦朧としている中でスタッフに励ましてもらいながら戦っています。
やがて峠を越え子猫の容体は落ち着き始めました。
ひとまず安心です。
それから1日に2回感染予防のための薬を患部に塗り包帯の交換をします。
子猫は薬を塗られるときに痛いためか少し抵抗しますが、出来る限り子猫の苦痛を少なくするためにスタッフ数人で手早く処置を行いました。

大ケガと戦い乗り越えようとする子猫にスタッフは「ウォリアー」と名付けました。
ウォリアーの傷に伴う痛みに必死にこらえ生きようとする姿にスタッフたちを奮い立たせました。
スタッフたちはウォリアーの完治を願いながら看病し続けたのです。

ウォリアーは完全に回復を果たしました。
傷口も被毛で覆われ痛みもありません。
後遺症もなくすくすくと成長しています。

そしてウォリアーは新しい家族が決まり旅立っていきました。
現在ウォリアーは里親さんの元で先住猫のゼンとも仲良くなり元気に暮らしています。
命の危機に陥るほどの大ケガを負ったウォリアーですが、彼自身の頑張りと心優しい人たちのおかげで元気に回復し今ではすっかり大人の猫に成長しました。
新しい家族の元での幸せな生活がずっと続いていくことでしょう。