アモスは痙攣のような発作が止まらず、すぐに獣医師の診察やレントゲン検査を受けました。
私たちはCH(小脳形成不全)やトキソプラズマの可能性を疑っていました。
ところが詳しい検査の結果、アモスからは発作の原因を見つけることはできませんでした。

先天的な異常や疾患でないとすれば・・・しかし、放射線科の獣医師はアモスの頭部に外傷があるのかを判断できませんでした。
そして、これ以上の検査を行うにはアモスは小さすぎました。

原因不明の状態で発作が止まらないアモスを私たちは助けることができるのか誰にも分かりませんでした。
しかし私は多大な時間と労力、そしてチームワークが必要なアモスの看護に最善を尽くすことを決めました。

私たちは少しでも発作を抑えるために鎮静剤と鍼を試すことにしました。
その日から私は24時間帯背の看護を始め、毎時間ごとに様子をチェックしチューブでミルクを与え、できる限りアモスが快適に過ごせるように気を配りました。

はじめの数日は栄養価の高いミルクをチューブで与えていましたが、その後、アモスは野生動物用の哺乳瓶を好むようになりました。
しかし、ミルクを飲みながら、唸るような声を発し、攻撃性のある奇妙な発作を起こすようになりました。
アモスが吸引性肺炎を起こす心配があったため、かなり慎重にミルクを与えなければなりませんでした。
私たちは発作の軽減を期待して抗癲癇剤を試してみることにしました。

数日後、なかなか発作のおさまらないアモスに私は自分の判断に自信を無くす瞬間があり、本当にアモスを救えるのかと様々な不安が頭をよぎりました。
しかし、私たちの不安を一掃してくれたのはほかでもないアモスでした。
食事を耐えるために私がアモスの前に座ると、アモスは手を伸ばしてミルクを飲もうとしました。
掌の大きさしかない小さなアモスは、戦う意思を見せてくれました。

私たちはアモスが諦めない限り、絶対に諦めないと決意を新たにしました。私の獣医チームでさえ毎日私と通ってくるアモスの姿に驚き、それは次第に彼らの喜びに変わっていきました。
どんなに発作を起こしても諦めずに生きようとするアモスの姿は、何よりも私たちを励ましてくれたのです。

目を開いた小さなアモスは私の声を覚え、私が触れると喜ぶような反応を見せ始めました。
喉を鳴らすことを覚え食欲も旺盛でした。
そして、2週間後には歩くことを覚えはじめ、兄弟と同じように何でもしようとしました。
駆りたてられるように足を動かし探検し動き回ろうとしたのです。
アモスは発作を抱えながら兄弟の背中を追うように成長し続けそして努力を惜しみませんでした。

生後4週目に入ったアモスは普通の子猫とさほど変わらないほどまでに顔の痙攣がおさまり、その1週間後には発作が無くなったのです。
生後5週のアモスは少し斜視で近視の症状が見られます。
しかし、ほとんど普通の子猫と変わりません、
歩くことも走ることも遊ぶことも、ボウルから食べることもトイレを使うこともできるようになりました。

アモスの発作の原因はまだ分かっていません。
しかし私たちは何が起こっても決して諦めないことがアモスの未来につながると信じています。