私はマグロのウェットフードを買い、トラップを仕掛け子猫が現れるのをじっと待っていました。
午前2時半、子猫がついに姿を現しました。
歩くのがつらそうなのに、お腹を空かせた子猫はトラップから漂う食べ物の匂いに逆らうことができませんでした。
私は子猫を地元の救助(TNR)グループFlatbushcatsのリーダー、ウィルのところへ連れて行きました。

私から子猫を受け取ったウィルはすぐに子猫を獣医師のところへ連れて行きました。
子猫の傷は数か所あり感染症を起こしてすでに壊疽が始まっている部分もありました。
患部を清潔にしてウジ虫を取り除いた後、最も深い傷は何度も繰り返し洗浄が施されました。
心配されていた骨折はなく、壊疽が始まっていた部分を取り除かれ発熱とそれ以上の感染を防ぐために抗生物質の注射を打たれ、鎮痛剤を処方されました。

子猫生後3か月ほどのメスで、グループの女性がカービーと名前を付けてくれました。
ウィルは時間ごとの手当てが必要なカービーを自宅に連れて帰り、お世話を始めました。
カービーは始めのうちウィルに抱かれるととても怖がって体が小刻みに震えていたそうです。
しかし、ウィルや彼のパートナーから12時間おきの手当てを受け、カービーは痛みから解放さて徐々に傷も塞がり始めました。
ウィルたちに愛情を注がれるうちにカービーは彼らを信じることを学び始めたようです。

ウィルとパートナーは時間の許す限り、撫でたり膝の上でお腹を擦ったり、カービーとのスキンシップの時間を作りました。
約2週間が過ぎた頃、彼らはカービーの歩く姿をチェックしました。
カービーは足を引きずることなく、体重をかけることができるところまで回復していました。

カービーはウィルたちの前で見事に歩いてみせたとき、途中で立ち止まり、顔を上げるとウィルの方に前足をあげたのだそうです。
ウィルは『今のところ、カービーは抱っこされて歩く方が気に入っているようだ』と笑っていました。
カービーの足は順調に回復し、怖がっていた子猫は完全な家猫に生まれ変わっていました。

カービーはウィルの膝の上に飛び上がると、抱きしめてほしいと大きな目で訴えるのだそうです。
ウィルの膝に初めて上った頃のカービーは同じ大きな目で彼を見上げ、必死で人間に慣れようとしながら体が小刻みに震えているのが分かったそうです。
今のカービーからは想像もできませんが、ウィルに身を任せるカービーの姿はウィルたちが注いだ愛情の賜物です。

カービーの足はすっかり回復し、彼女は自信を持って歩き回りしっぽを高く上げています。
数週間前まで外で傷つき怯えていた子猫が、立派なレディに成長し旅立つ準備が整いました。
ウィルは今もカービーの写真や動画を私に届けてくれ私はときどきカービーに会いに行きます。
私はカービーに永遠の家が見つかったというニュースが待ちどうしくてなりません。