私は彼らに子猫を捕まえられるかと尋ねました。
女性のひとりがすぐに返事をくれ、キャリーケースに入れることができたようです。
私は彼らがいる場所から5ブロック離れた所に住んでいます。
彼らは1時間後に私に自宅まで子猫を送り届けてくれました。

私はキャリーケースの中の子猫の状態が心配でした。
幸いにも子猫は警戒してさかんに威嚇する元気があったので少しほっとしました。
お腹を空かせた子猫に栄養価の高いミルクとウェットフードそれに栄養ドリンクを与えました。
子猫はお皿に入っていたものを全部平らげました。

汚れている子猫をお風呂に入れる前に、少しゆっくりさせてあげようと思って温かい毛布の上に下してあげました。
ここに来たときは必死に威嚇していたのでどうやって警戒心を解こうかと思っていたのですが、そんな心配は必要ありませんでした。
毛布の上の子猫はすぐに鳴き声を上げお腹を見せて甘えてきました。

子猫をお風呂に入れて汚れを殆ど落とすことができましたが、油っぽい汚れが目立っていました。
寒さを凌ぐために車のエンジンルームにいたのかもしれません。
私たちはメアリー・ポピンズの煙突掃除を思い出したので、子猫をバートと呼ぶことにしました。
停まったばかりの車はとても温かく外の猫たちにとってはストーブのように感じるかもしれません。
バートにけががなくて幸いでした。

バートはノミの薬と駆虫薬を飲み、耳のダニの治療を受けています。
私の家はお世話をしている数匹の猫が暮らしていますが彼らは小さなバートに興味津々でした。
バートは帰宅した夫にもすぐに慣れてベッドで横になった夫の傍でお昼寝をはじめました。

幸運にも偶然見つけられたバートはひとりぼっちで冬を乗り切ることは難しかったでしょう。
通りかかった人たちの思いやりがバートにチャンスをもたらしました。
今は温かい部屋の中で食べものの心配をする必要はありません。
たくさんの仲間たちに囲まれて淋しい想いをすることもないでしょう。
短い時間で新しい環境に馴染んでいくバートならきっといい出会いに恵まれるはずです。
無防備なバートの寝顔はとても安らかです。