2017年の春、3匹の子猫が父の庭に姿を現しました。
私は子猫達にキャットハウスを置き、食べ物を与え世話を始めました。
兄妹の中の1匹がダルタニアンでした。

ダルタニアンの恋はすべてがうまくいき、まるでおとぎ話のようでした。
私はダルタニアンがおとなになったことが嬉しくてたまりませんでした。

父の庭にはダルタニアンと彼のガールフレンドを含め7匹の猫が住んでいます。
ダルタニアンと彼のガールフレンドはほかの猫たちと同様、2匹一緒に避妊手術を受けました。

ダルタニアンと彼のガールフレンドは、いつもいっしょに寄り添って暮らしてきました。
同じお皿から食べ、水も同じ器から飲みました。

しかし半年後の先日。
ダルタニアンの目の前でそれは起こりました。

庭で暮らす猫の1匹、プリングキャットに丁寧な身繕いをするダルタニアンのガールフレンドが・・・

思わず目を背けるダルタニアン。

胸が痛い・・・

その日のダルタニアンは様子が変でした。
ぼんやりと何かを見詰め、手当たり次第に物を抱きしめていました。

ダルタニアンの異変に気付いたガールフレンドはダルタニアンを探して説明しようとしていました。

だけどダルタニアンはガールフレンドを避け、すれ違っても無視したのです。
まるでガールフレンドがそこに存在しないかのような態度でした。

いつも一緒に飲んでいた水飲み場にガールフレンドが近付いていくと。
ダルタニアンは冷めた表情で立ち去ってしまいました。

次の日。

庭の一角で話し込んでいるダルタニアンとガールフレンドが居ました。
ガールフレンドはきっと説明したのでしょう。
彼はただの友達で、あれはただの親切な毛繕いだったのだと。

ダルタニアンはきっと自分が少し過剰に反応したことを認めたのでしょう。

ダルタニアンとガールフレンドはいつもと変わらない仲のいいカップルに戻っていました。
いつものようにじゃれ合って、ガールフレンドはダルタニアンの傍に寄り添っていました。

人生いろいろあるさ。