嵐の吹き荒れる寒くて暗い夜でした。
ガールフレンドに言われて耳を澄ますと確かに子猫の鳴き声が聞こえていました。
ふたりで外に出るとびしょ濡れの子猫が悲しそうに鳴いていました。
キャットフードと水を持って子猫に近付こうとしましたが、なかなかうまくいきません。
それから1時間以上かかったでしょうか。
子猫がキャットフードを置いたところまで近付いて来ました。
子猫を掬い上げ、ガールフレンドが家の中へ連れて入り体を乾かすためにバスルームへ向かいました。
私は外を片付けながらほかの猫がいないか注意していましたが、見つけることはできませんでした。

私は犬とファラーとマックスという2匹の猫と暮らしていました。
子猫は家の中を探検したかったのですが、ファラーもマックスも見知らぬ猫に友好的ではありません。
私たちは子猫が2匹と出くわすことが無いようにバスルームに毛布とぬいぐるみを持ち込みました。
私たちは子猫に安心してもらいたくて子何度も抱きしめました。
何度も子猫を抱きしめていると、心を奪われたのは私たちの方でした。
子猫にもう1度キャットフードを持ってきて、そして抱きしめ何度もそれを繰り返しました。

子猫は私たちの上に横たわり擦られるのが好きでした。
しかし子猫がさかんに耳を掻くのに気づき、それがノミのせいだと分かったのでお風呂に入れることにしました。

バスタブにお湯を流しながら、怯えて鳴く子猫が可哀想でできるだけ手際よくきれいに洗いました。
身体を乾かす間子猫はおとなしく騒ぐことはありませんでした。
その夜、子猫はぐっすりと眠ることができました。

子猫を動物病院へ連れて行きました。
子猫はメスで残念ながらあまり健康とは言えませんでした。
予めとっておいた子猫の便から回虫と鉤虫、コクシジウムがいることが分かり獣医師はいくつかの抗生物質を処方しました。
さらにノミの治療を受けて自宅に戻った子猫に、私たちはストーミーと名前を付けました。

その後数週間、ストーミーは一日の殆どを眠って過ごし、それでもときどき悲しそうな表情を見せるので私たちは心配になりました。
夜になると、気分のすぐれないストーミーは私たちのどちらかと一緒に、時には私たちの間に入って眠りました。
私たちはストーミーの食欲や排泄などかなり気を付けていました。

病院で治療を受けた1週間後、私たちはストーミーの便に血が混じっていることに気付いて再び病院へ向かいました。
獣医師は抗生物質を追加し、その後ゆっくりと彼女は元気を取り戻していきました。

元気を取り戻したストーミーは活発に動き回るようになり、家具やキッチンのカウンター、私のPC、さらに寛ぐ私たちにも上り始めました。

そしてようやく犬やファラー、マックスにも紹介することができました。
彼女たちが完全に打ち解けるまでにはしばらく時間が必要ですが、2匹の姉の尻尾はストーミーにとって恰好のオモチャになりました。

数週間が経過し、ストーミーはまだ眠るのが大好きですがたくわえられたエネルギーははかりしれません。
家中を走りまわって遊ぶ彼女を私たちは死ぬほど愛しています。

私たちの膝は2匹の姉とストーミーが仲良く分かち合い、一緒に寛ぐのが当たり前になりました。
小さなストーミーはいつも私たちの中心にいます。

私とガールフレンドは掲示板でペットの記事を見るのがずっと大好きでした。
ストーミーと出会った日から、私たちは数え切れない数の写真を撮りためていました。
掲示板でストーミーの話をしたくて最高の写真を選んでいたら、かなり絞ったつもりだったのに45枚になってしまいました。
長い投稿にも拘らず、たくさんの人がストーミーと私たちの話に時間を割いてくれたことがとても嬉しかったです。

そう、ファラーの肥満について心配してくれた人たちへ言っておかなければなりません。
ファラーはいま獣医師の指導を受けダイエットに取り組んでいる最中です。
即効性はありませんが時間をかけてじっくりと取り組んでいます。
心配してくれてありがとう。

もし、私たちの数週間が誰かの心を温められるとしたら、いつも楽しませてもらっている私たちは嬉しく思います。