ニューヨーク州ブルックリンのクラウンハイツに暮らす私たちは、ボーイフレンドのエドと友人のモーリンの3人で自宅へ向かっていました。
子猫の姿に胸が痛くなり助けてあげたいと思いました。

私は自宅に走って戻りキャットフードとバスタオルを掴んで子猫のいるところまで戻りました。
幸いと言えるのか、子猫には私たちから走って逃げる力も残っていませんでした。
バスタオルにくるんだ子猫は怯えた目をして鳴いていました。
モーリンは汚れた子猫の身体をそっと払ってあげました。

私は地元の猫のレスキューグループで養育ボランティアをしています。
自宅にはお世話をする数匹の猫が暮らしていました。
私たちは、子猫が落ちつけるようにバスルームに場所を用意しました。
私は今までにこれほど痩せた子猫は見たことがありませんでした。
子猫はほとんど骨と皮のようにやせ細り、口の左側にふくらみがありました。
口の中を見ると、内側に大きな膿を持っていて子猫はひどい痛みを抱えていました。
衰弱した子猫のダメージがどれほど大きなものかを目の当たりにして子猫に出会えたことを感謝しました。

私たちはレスキューグループのリーダーに動物病院を紹介してもらい子猫を連れて行きました。
生後8週の子猫は体重が590gしかありませんでした。
口にできた膿瘍の傷みのために食べ物があったとしてもあまり食べることができなかったでしょう。
栄養失調と脱水があり、獣医師は抗生物質を処方し、駆虫剤と点滴を打ちました。
しかし子猫は鎮痛剤を使うには小さすぎるため、しばらくは痛みに耐えなければなりませんでした。

私たちは子猫にジョニーと名前を付けました。
ジョニーは痛みのために固形のものを食べることができません。
私たちはウェットフードをペースト状にすり潰して大きめのシリンジで与えました。
ジョニーは少しずつ食べる量が増え、回復の兆しが見えてきました。

数日後の朝、私が食事と薬を持ってジョニーのいるバスルームに入ると、初めてジョニーが私を出迎えるために立ち上がるのを見ました。
そしてジョニーはシリンジを使わず自力で食べて見せました。
私は嬉しくて涙があふれました。

エネルギーを蓄え始めたジョニーの回復ぶりは目を見張るものがありました。
私たちはこんなに早く元気を取り戻す子猫を見たことがありません。
ジョニーの回復が早い一番の理由は、彼が強い痛みにも拘わらず、安定した食欲で食べ続けたことが考えられました。
ジョニーはお腹がいっぱいになるたびに喉を鳴らし、毎回私たちの膝で溶けてしまいました。
私たちと暮らし始めて8日後、ジョニーの体重は2倍近くまで増やすことができました。

10月のはじめ、2度目の抗生物質の投与を受け、駆虫とノミの治療を終えました。
血液検査の結果は幸いにも異常は見つからずワクチンを受けました。
見違えるほど体調がよくなっったジョニーは翌週口の中に問題が残っていないかを確認する検査の予約をいれました。

10月15日、ジョニーの体重は1180gまで増えました。
獣医師はジョニーの口の中に2本の折れた歯の破片が残っていたものを取り除きました。
すでに普通の食事ができるようになったジョニーは、もう少しで完全に健康を取り戻すことができます。

歩道を這っていたジョニーを見つけたとき、彼は飢えと痛みと不快感を抱えてノミだらけでした。
ジョニーは無気力で私たちから逃げる元気もなく最悪の状態でした。
恐らくあのとき出会っていなければ彼に残された時間はあまり長くはなかったでしょう。
回復したジョニーは私たちに愛されていることを知っています。
ジョニーの人生は今始まったばかりです。