10月11日、同僚はダウンタウンの中心部、セントラルシティ・イーストで見つけたと言っていました。
その日は風が強くて私は受け取った子猫をシャツの胸元に挟んで車に向かいました。
座席に座ると、子猫は私の肩によじ登ってきました。
ひとりぼっちで見つけられた子猫はきっと心細かったでしょう。
私のぬくもりが恋しいようです。
子猫は私に向かって何度も鳴こうとしましたが、何も聞こえませんでした。
子猫は声を失っていました。

私は仲間と地元で活動する動物レスキュー団体『フレンズ・フォー・ライフ・レスキュー・ネットワーク』を立ち上げ活動しています。
診察を受けた子猫は生後6週、痩せていますが、幸い健康面に大きな問題は見つかりませんでした。
私たちは子猫にローレライと名前を付けました。

養育ボランティアが決まるまで私がお世話をすることにしました。
ローレライは好奇心が旺盛でとても活発でした。
私に向かって一生懸命に鳴こうとしますが、まだ声を聴くことはできませんでした。

お世話を始めて3日目の朝、ローレライにごはんを持って行ったときのことでした。
私の顔を見たローレライはケージに手をかけると私に向かって大きな声で鳴いたのです。
その日のローレライはよく鳴きました。
ご飯を食べては鳴き、私と遊んでは鳴き、寛いでは鳴き・・・彼女と過ごす部屋の中はローレライの鳴き声でいっぱいになりました。

翌日、お世話をしてくれる養育ボランティアが決まり、ローレライは人間のママのところへ引っ越して行きました。
ママの家でお腹いっぱいに食べ、好奇心いっぱいに探検をしたりママと遊んだり、活発な毎日を送っています。
ローレライはママの注意を引きたい時は一段と大きな声で鳴いてはっきりと主張しています。

猫はとても敏感な動物です。
ローレライは外の暮らしの中で大きなストレスを抱えてしまい一時的に声を失ってしまいました。
1週間後の今、ローレライは人間のママのぬくもりに包まれ、居心地のいい部屋でたくさんのオモチャに囲まれています。
声を取り戻したローレライは人間のママに一生懸命におしゃべりをしています。